大谷翔平の未来にも影を落とす労使交渉 エンゼルスは“猶予期間”が伸びる可能性

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

開幕が15日以上遅れると…大谷のFA権取得が2024年オフになる可能性

 シーズン開幕の延期が決まり、いまだ結論の見えない労使交渉は、エンゼルス・大谷翔平投手の“未来”にも影を落とそうとしている。地元紙の「オレンジカウンティ・レジスター」は、契約への影響を特集。本来なら2023年オフに迎えるはずのFA権の取得が、丸1年遅れる可能性を指摘している。

 シーズン186日のうち、メジャーのロースターや故障者リストに172日登録されると、サービスタイム(メジャー登録日数)は1年。計6年でFA権を取得できる。ただ今季は、新労使協定の締結を巡るゴタゴタで、開幕からの2カードの中止が決定。さらに試合数が削減される懸念も出てきている。

 エンゼルスは現時点で開幕から6試合、試合のない日を入れて7日間が喪失したことになる。大谷の場合は2018年の開幕日にメジャーに昇格して以来、ずっと登録されているため丸4年。最短でFA権を得るためには、1日も無駄にできないことになる。同紙でも「サービスタイムを15日間失うと、今季が丸1年と数えられず、FA権を得るのが1シーズン遅れるかもしれない」と指摘した。

 FAによって超大型契約による争奪戦も想定されるだけに、丸1年遅れるとなると他方に影響が及ぶ。ただ、現所属のエンゼルスにとっては朗報になる可能性も。記事では「オオタニがFAになるまでに、さらに1年長く支配下におけるかもしれない」と、“猶予期間”が伸びることを強調。その上で「エンゼルスはオオタニがFA権を得る前に契約を延長したくてたまらないだろうが、チームもオオタニサイドも、本人がFA権を得るまでの年数がはっきり分からないことで、扱いが難しくなっている」と状況を整理した。

(Full-Count編集部)

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