開幕ローテ入り前進の鷹・田中正義 登場曲を“ももクロ”に変えたイタズラの犯人は?

ソフトバンク・田中正義【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・田中正義【写真:藤浦一都】

3回1失点と好投した中日戦で流れた登場曲が…

■中日 5ー3 ソフトバンク(オープン戦・3日・PayPayドーム)

 3日に本拠地・PayPayドームで行われた中日とのオープン戦に先発したソフトバンクの田中正義投手。開幕ローテ入りを狙う右腕は3回を投げて2安打1失点4奪三振と好投し、首脳陣へのアピールに成功した。

 初回、岡林、大島を遊ゴロに打ち取ると、阿部を142キロのカットボールで見逃し三振に。2回も石川昂、A・マルティネスを空振り三振に仕留めて、2イニング連続で3者凡退に切った。3回は2死から鵜飼に左翼フェンス直撃の二塁打を許し、続く岡林に右前適時打を浴びた。3回を投げて2安打1失点、最速は154キロをマークという内容に「全体的には良かった。3回に2アウトから詰めきれなかったのは次への反省点」と振り返っていた。

 この日が本拠地に戻ってのオープン戦初登板だった田中正。自らも「固さもあった。球場も違いますし、いよいよだなというところで気負う部分もあった」と認めるほど、この日は緊張感を抱えてマウンドに上がっていた。右腕がそんな状態になることを見越していたのだろうか。とある人物が試合開始前に“イタズラ”を仕掛けていた。

 田中正がマウンドに上がったとき、場内に流れたのは人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏さんが歌う「仕事しろ」。なぜか田中正の登場曲ではなく、前日先発していた石川柊太投手の登場曲が流れたのだった。

 このイタズラの“犯人”は先輩の千賀滉大投手。田中正は千賀にお願いしてオフの自主トレに同行させてもらい、時間を共にしていた。その先輩からの愛情こもったイタズラだったようで、田中正は「僕はノータッチなので分からないです。固くなっているのを見越してのことだと思います」と、なんとなく犯人を理解しつつ、先輩の意図を読み解いていた。

 その思いに応える? ようにアピールに成功した田中正。「期待していただいていると感じているので、それに応えたいという思いは強いです」。目指している開幕ローテ入りに着実に近づいている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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