「三浦の名に恥じない投球を」DeNA監督がドラ4ルーキーに先発チャンスを与えたワケ

DeNA・三浦銀二【写真:宮脇広久】
DeNA・三浦銀二【写真:宮脇広久】

開幕投手候補が続々先発する日に与えた「チャンス」

 DeNAの三浦大輔監督が5日のオリックスとのオープン戦(横浜)の先発に指名したのは、プロでは初先発となるドラフト4位ルーキー・三浦銀二投手(法大)だった。4日が金曜で、公式戦開幕日のちょうど3週間前にあたっていたが、同日に組まれていたオープン戦は2試合だけ。そのため、開幕投手の有力候補を5日に先発させるチームも多い。そんな日に、新人へチャンスを与えたのはなぜか。

 これまでの練習試合・オープン戦で三浦銀の登板は、2月26日の日本ハム戦(沖縄・名護)でリリーフした1イニングのみ。打者4人と対戦し、無安打1四球無失点。最速149キロの速球をはじめ、カーブ、チェンジアップ、スライダーを駆使し無難にまとめた。

 だから全体練習が行われた今月1日、三浦監督から先発起用を告げられると「先発をやりたいな、とは思っていたのですが、想定はしていませんでした」と驚きを隠せなかった。指揮官は「コントロールがいいし、真っすぐにも力がある。実戦で長いイニングを投げてどうなるのかを見てみたい」と期待を寄せた。

 DeNAでは、エースで2019、20年に開幕投手を務めた今永が沖縄・宜野湾キャンプ中の2月中旬に左前腕の炎症を起こし、現在リハビリ中。開幕には間に合わず、三浦監督は4日に横浜スタジアムで行われた出陣式で、ファンを前に「開幕投手は今永……がケガをしたので決まっていません。候補者は5~6人います」と苦しい胸の内を明かした。

開幕本命だった今永が開幕絶望…苦しい台所事情

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