又吉克樹が「受け入れてもらえた」と実感 鷹デビュー登板後に松田がかけた言葉

ソフトバンク・又吉克樹【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・又吉克樹【写真:藤浦一都】

6日のロッテ戦で志願して移籍後初登板した又吉

■ソフトバンク 0ー0 ロッテ(オープン戦・6日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの又吉克樹投手が6日、本拠地PayPayドームで行われたロッテとのオープン戦で移籍後初登板を果たした。1回を無失点に抑え、2つの三振を奪った右腕は、ベンチから声援を送っていたある選手の反応に「受け入れてもらえた」と安堵したと明かした。

 両チーム無得点で迎えた9回、中日からFA移籍した又吉に初の実戦登板機会が巡ってきた。最初の打者・山口を遊飛に打ち取ると、岡、菅野を2者連続三振に切り、3者凡退。「ソフトバンクの又吉」として、上々のデビューを飾った。

「ボールをしっかり操れているし、右打者のインコースにもしっかり投げられている。コントロールがいいよね、やっぱり」と初登板に目を細めた藤本博史監督。「今日投げるって知らなかった」と苦笑いだったが、それもそのはず。この日の登板は本人が志願してのものだった。

 当初は9日の巨人戦での登板が予定されていたが、又吉本人が「(PayPayドームの)マウンドが変わったと聞いたし、ロッテは振ってくる打者が多いので、そういう相手にどれだけ投げられるか試したかった」と、この日の登板を投手コーチに願い出たのだという。スタンドからの大きな拍手に迎えられたものの、「今日はそこまで気が回らなかった」と“緊張”の初登板だった。

 登板後には嬉しい出来事もあった。ベンチで大きな声をあげていた松田宣浩内野手の存在だ。「ベンチで松田さんが『又吉くん、又吉くん』って言っていて、それが(投げ終えて)帰ってきたら『又吉』になっていた。『受け入れてもらえたな』と思えました。松田さんたちの祝福かな。いい結果で(ベンチに)戻れて良かったです」。ようやくホークスの一員になれた気がした。

 新型コロナウイルス感染で出遅れ、キャンプは筑後のC組スタートだった又吉。遅れて合流した宮崎キャンプではコンスタントにブルペン入りして球数を投げ、調整のペースを上げてきた。上々の移籍後初登板。ここから開幕に向けて調子を上げていく。

【動画】鷹デビュー登板で1回2奪三振の好投を見せた又吉の投球映像

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