MAX157キロの元中日監督、メジャー経験のサブマリンも… 新人で守護神を任された投手

中日・与田剛前監督(左)と元楽天・牧田和久【写真:荒川祐史、小谷真弥】
中日・与田剛前監督(左)と元楽天・牧田和久【写真:荒川祐史、小谷真弥】

中日の与田前監督は90年に35SPでタイトル&新人王に輝いた

 3月25日のペナントレース開幕まであと2週間。開幕1軍切符を目指し、多くのルーキーがオープン戦で奮闘している。力のあるボールで話題を呼んでいるのが158キロをマークした巨人のドラ1大勢投手(関西国際大)や156キロを叩き出した日本ハムのドラ8北山亘基投手(京産大)。ともに当初はリリーフが有力視されている。ここではルーキーながら抑えを任された投手を紹介する。

 1989年ドラフト1位で中日に入団した与田剛は1年目の1990年に35セーブポイント(4勝&31セーブ)を記録。最優秀救援投手のタイトルを獲得し、新人王を受賞した。強い真っすぐで押す投球スタイルで当時NPB最速とされる157キロをマークした。昨季まで3年間中日の監督を務めた。中日は翌91年、与田が故障離脱したためドラフト5位入団の森田幸一が抑えを務めて10勝&17セーブをマーク。新人王に輝いている。

 2003年は広島のドラフト1位・永川勝浩投手が3勝&25セーブをマーク。タイトルには縁がなかったが、球団最多の通算165セーブをマークした。2004年には、ダイエー(現ソフトバンク)にドラフト7巡目入団した左腕・三瀬幸司が32セーブポイント(4勝&28セーブ)で最優秀救援のタイトルを手にし、新人王も受賞した。

 2011年には西武のドラフト2位・牧田和久投手がシーズン途中からクローザーを務めて22セーブをマーク。新人王に輝いた。牧田はその後メジャーに挑戦し、昨年まで楽天に在籍した。2014年はDeNAのドラフト4位・三上朋也投手が21セーブ。翌15年には同じくDeNAのドラ1山崎康晃が58試合登板で2勝4敗37セーブ7ホールド、防御率1.92の成績で新人王を受賞する。

 昨年の広島・栗林良吏投手は山崎に勝るとも劣らぬ活躍で新人王に輝いた。ドラ1入団の右腕は53登板で1敗37セーブ、防御率0.86。開幕から22試合連続無失点。セーブ機会での失敗は1度もなかった。

 上記8投手の内、6人が大学・社会人を経てのプロ入りで2人が大卒入団。心身ともにタフさが求められるクローザーをプロでいきなり務めるにはアマでの高い経験値も必要になるようだ。今季の新人から大役を任せられる投手が現れるか、注目される。

(Full-Count編集部)

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