衝撃魔球に「この魔法はなんだ!?」 不規則変化を受けた捕手も脱帽「えぐい」

昨年オリオールズでプレーしたミッキー・ジャニス【写真:AP】
昨年オリオールズでプレーしたミッキー・ジャニス【写真:AP】

元マイナー捕手のシム氏もお手上げの高速ナックル

 投げた本人さえ計算できない動き方をするナックルボール。メジャーリーグの捕手でさえキャッチに苦労することも度々ある魔球で、その使い手の1人が昨年オリオールズでプレーしたミッキー・ジャニス投手だ。現在はFAの右腕の威力は健在で、実際に球を受けた元マイナーリーガーは衝撃を受けたようだ。

 現役時代は投手と捕手としてプレーし、現在はYouTuberとして活動するエリック・シム氏が自身のSNS上で公開したのは、捕手を務めたシム氏をナックルで翻弄するジャニスの姿だった。ジャニスの真後ろとシム氏の目線で捉えられたボールは不規則に曲がり、シム氏は何度も取り損ねるなどお手上げ状態だった。

 マイナー時代に数々の投手の球を受けてきたシム氏は、ジャニスのナックルについて「正真正銘すごい」「えぐい」と脱帽。ジャニスの投球には昨年ツインズでプレーしたデレク・ロー投手も思わず「この魔法はなんだ!?」と驚きの声を上げていた。

 ジャニスのナックルは不規則な変化にプラスして、球速の面で大きな特徴がある。シム氏に対して投げた26球のうちの大半は77~79マイル(約124~127キロ)で、“高速”ナックルボーラーとしてサイ・ヤング賞を獲得したRA・ディッキー投手が2015年に記録した平均球速77.3マイル(約124.4キロ)と比較しても遜色ないレベルだ。

 昨年33歳で念願のメジャーデビューを果たしたジャニスは、わずか1試合登板で3回1/3投球回、防御率18.90と厳しさを味わった。いまだ契約先は見つかっておらず今季の登板は不透明な状況だが、再びメジャーの大観衆の前で魔球を披露できるだろうか。

【実際の映像】2倍サイズのミットでも扱い困難? 捕手を困らせるジャニスの魔球ナックル

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