菊池雄星からのぞく両面性…獲得は「素晴らしい補強」か「愚かなギャンブル」か

ブルージェイズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:Getty Images】
ブルージェイズとの契約合意が報道された菊池雄星【写真:Getty Images】

ブルージェイズにとって「成功すれば得るものもかなり大きい」

 マリナーズからFAとなっていた菊池雄星投手が12日(日本時間13日)、ブルージェイズと3年3600万ドル(約42億円)で契約合意に達したと報じられた。地元メディアのヤフースポーツ・カナダは「素晴らしい補強にも愚かなギャンブルにもなり得る」と展開。懐疑的な視点もある反面、飛躍に向けたカギを見極めている。

 菊池について同メディアは「言うまでもなく才能があり、腹立たしいほどにむらがある」と表現。球界屈指の速球を持つ左腕である一方、通算の打球速度が90.3マイル(約145.3キロ)とメジャーで最も速い打球を浴びている投手のひとりだとも紹介した。

 昨季も手をつけられないほどの快投を見せたかと思えば、大量失点を喫した登板も。同メディアは3年契約へのリスクはあるとしながらも、ポテンシャルが引き出されれば先発ローテの5番手としてもったいないほどの魅力を持つ投手であることも付け加える。

「これらの状況は分析するのが非常に難しそうに聞こえるかもしれないが、結局のところ1つのことにかかってくる」と前置きした上で、強調したのは制球力。配球図をもとに、速球が真ん中に集まっていることや、チェンジアップの高さにばらつきが生まれていることなどを指摘した。その課題を克服することで「ブルージェイズにとって成功すれば得るものもかなり大きい」と期待。新天地で迎えるメジャー4年目に、多くの視線が注がれている。

(Full-Count編集部)

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