アマ代表には吉田正、柳、田中正義… 逸材揃いの2015年「プロアマ交流戦」メンバー
今年8月に「大学・社会人選抜」対「U-23NPB選抜」が対戦
NPBは14日、8月1日に「U-23(23歳以下)NPB選抜」と「大学・社会人選抜」によるプロアマ記念試合を神宮球場で行うと発表した。「野球伝来150年記念事業」の一環だという。単独チームではなく、プロ、アマの双方が選抜チームを編成しての交流戦が行われるのは2015年6月に行われた「ユニバーシアード日本代表壮行試合」以来。当時の代表メンバーと「現在」をチェックしてみよう。
大学代表は22選手中、実に17人がプロ入りするというタレント集団だった。出世頭は吉田正尚外野手(青学大-オリックス)だろう。壮行試合では「3番・左翼」で先発すると6回、高橋光成投手(西武)から右中間へソロ本塁打を放った。現在は2年連続でパ・リーグ首位打者を獲得、三振が少ない、出塁率も高い打者として恐れられる存在だ。
投手では3年生の田中正義(創価大-ソフトバンク)が2番手で登板すると、4回を投げ8奪三振と1人の走者も出さない快投を見せた。さらに3回1死から5回2死までは7連続奪三振。怪物は評価をさらに上げ、翌2016年に5球団からドラフト1位で入札されることになる。プロ入り後は肩の痛みなどもあり、ここまで白星はない。
現在活躍しているということでいえば、柳裕也投手(明大-中日)が筆頭だろう。試合での登板はなかったものの、翌年ドラフト1位でプロ入りすると徐々に成績を上げ、昨季は防御率2.20でリーグ1位、11勝6敗の成績を残した。また先発した浜口遥大投手(神奈川大-DeNA)も翌年ドラ1でプロ入りし、1年目から10勝を挙げている。
シーズン中ということもあり、若手中心の選抜だったNPB代表は、22選手のうちすでに9選手が現役を退いている。生存競争の厳しさを感じさせられる中で、その後主力へと成長したのが当時2年目だった山川穂高内野手(西武)だ。選抜チームの「4番・一塁」で先発すると、初回に浜口から右越え本塁打。また、背番号38をつけていた高卒ルーキーの岡本和真内野手(巨人)も「7番・三塁」で先発している。
9投手がリレーしたNPB選抜の投手陣では、5番手で登板した石川直也投手(日本ハム)が藤岡裕大内野手(亜大-トヨタ自動車-ロッテ)と坂本誠志郎捕手(明大-阪神)から三振を奪ったのが目立つ。2018年には19セーブ、18ホールドを挙げリリーフとしての地位を築いたものの、現在は右ひじ手術から復活を期す立場だ。先発し1回無失点の安樂智大投手も、このとき高卒1年目。2年目だった二木康太投手(ロッテ)の名前もある。