“ロボット審判”導入や守備シフト制限を正式発表 マイナーで今季から4つの新ルール

マイナーリーグに4つの新ルールが導入へ【写真:Getty Images】
マイナーリーグに4つの新ルールが導入へ【写真:Getty Images】

ベースの大きさは38センチ四方から46センチ四方に

 マイナーリーグで新たに4つのルールが導入されることが決まった。マイナーリーグ公式サイトは、競争委員会と競技ルール委員会で承認された実験的なルールが2022年マイナーリーグで使用されることをMLB機構が発表したと報じた。

 ルール変更は試合のペースを速くすること、フィールド上の動き(インプレー)を増やすこと、選手の怪我を減らすことを目的としている。2021年に限られた範囲で試験運用されていた。

○投球タイマー
 定められた時間までに打者は構えに入り、投手は投球を開始しないといけない。走者がいるときは、投手が投げるまでの制限時間が長くなる。牽制の回数には制限があり、同じ打席の中で牽制、またはプレートを外す行為を3回したときに、走者をアウトに出来なければ走者は自動的に進塁する。全てのフルシーズン傘下リーグで導入。昨季導入していたローA・ウェストとアリゾナ秋季リーグでは、平均20分以上の試合時間短縮効果があった。

○ベース拡大
 一塁、二塁、三塁のベースの大きさが15インチ(約38.1センチ)四方から18インチ(約45.7センチ)四方に。選手の怪我を減らすために、全てのフルシーズン傘下リーグで導入される。ベース間の距離が短くなることで、盗塁の成功率が上がることも期待されている。

○守備シフト
 2A、1A(ハイAとローA)では、守備側のチームは最低4人の選手を内野に配置しなければならず、二塁ベースを起点とした両サイドにそれぞれ2人以上を配置しないといけない。内野手がより運動能力を発揮できる、インプレーの打球の打率が上がる、より伝統的な形を取り戻せる、という意図がある。

○自動ストライクボール判定(ABS)
“ロボット審判”は3Aと1A(ローA)の一部の試合で導入される。ローAサウスイーストでは、一部の試合で「チャレンジシステム」を導入。チャレンジシステムでは、審判がストライクボールの判定をするが、投手、捕手、打者が審判にアピールすれば、ABSに判定を求めることができる。アピール権は両チーム3回あり、アピールに成功すれば権利は維持される。

 新たなルールでマイナーの野球はどのように変わるのだろうか。いずれメジャーリーグにも影響を与えるかもしれないだけに注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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