総額78億円、低迷の主砲を“厄介払い” 2019年は49発も…昨季は打率.198
2019年には49本塁打を放ったスアレス、2021年は打率.198、31本塁打と低迷
レッズは14日(日本時間15日)、マリナーズと2対4の大型トレードを成立させた。主力のジェシー・ウィンカー外野手とエウヘニオ・スアレス内野手を放出し、若手の4選手と交換することで“再建”に舵を切った。特にスアレスとは2018年に7年6600万ドル(約78億円)の大型契約を結んでいたが、年俸総額削減のため、年俸の安いウィンカーと抱き合わせることで“厄介払い”した形になった。
ベネズエラ出身のスアレスは、2008年にタイガースと契約を結ぶと、2014年にメジャーデビュー。このオフにレッズにトレードで移ると、長打力を開花させた。2014~19年まで4→13→21→26→34→49と本塁打を年々増やし、戦力を整えつつあったチームの希望となった。しかし、短縮シーズンだった2020年に57試合で打率.202、15本塁打と不振に陥ると、2021年には145試合で30球団ワーストの打率.198、31本塁打と低迷に歯止めがかからなくなっていた。
チームも2019年にはニック・カステヤノス、マイク・ムスタカス、ウェイド・マイリー、秋山翔吾ら大型補強に踏み切ったが、2019年は4位、2020年は3位(ワイルドカードゲーム敗退)、2021年も3位と結果に繋がらず。今オフには正捕手のタッカー・バーンハートと先発のソニー・グレイをトレード放出、カステヤノスとマイリーもFAとなった。
一方で、マリナーズはカイル・シーガーの引退で空いた正三塁手を探しており、スアレスが復活すれば大成功になりそうだ。また、年俸の負担が大きいことから、トッププロスペクト(超有望株)を失わずに打線の大幅な強化を実現させている。このトレードが今シーズンにどのような影響を与えるのか注目だ。
(Full-Count編集部)