山梨学院、内野5人シフトも延長13回押し出し四球で敗戦 指揮官「作戦を使い過ぎた」
延長13回無死一、二塁の場面では“内野手5人シフト”を決行
第94回選抜高校野球大会は21日、阪神甲子園球場で行われ、大会3日目・第1試合は山梨学院が延長13回タイブレークの末、1-2で木更津総合にサヨナラ負け。4番打者との勝負を避けた満塁策も、押し出し四球で勝負が決まり吉田洸二監督は「負担になる作戦を使い過ぎたと反省」と振り返った。
試合は1-1のまま決着が付かず延長戦に突入。両エースの白熱した投げ合いで13回からは今大会2度目となるタイブレーク(無死一、二塁からスタート)に入った。
山梨学院は犠打失敗、二ゴロ併殺で無得点に終わると、その裏の守備では中堅手を投手右側に置く“内野手5人シフト”を決行。左飛に抑えたがタッチアップで1死一、三塁となり通常シフトに戻した。続く4番の水野岳斗(2年)を敬遠し満塁策を選択したがエース・榎谷礼央投手(3年)が須永雄太(3年)に押し出し四球を与えゲームセットとなった。
大胆なシフトを敷いた理由を吉田監督は「シフト変えるだけで相手は(犠打から)攻撃に変わる。もう少し浅いフライだったら大成功だったが三塁までいかれた」と説明。満塁策を選択したことについては「野手も守りやすいかなと思ったが投手にとって負担になる作戦を使い過ぎたと反省もある」と語っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)