鈴木誠也加入のカブスは“台風の目” 「PO狙える種をまいた」米メディアが高評価

カブス・鈴木誠也【写真:AP】
カブス・鈴木誠也【写真:AP】

課題は投手陣で「致命傷になり得る」とも

 鈴木誠也外野手が加入したカブスは昨季71勝91敗でナ・リーグ中地区4位に沈んだ。今季躍進の可能性はあるのだろうか。米ヤフースポーツは、昨季戦前の評価は低かったにも関わらずナ・リーグ西地区を制したジャイアンツを例に、分析サイトでは今シーズンの苦戦が予想されているものの“サプライズ”を演じる可能性がある球団の一つにカブスを挙げている。

 昨年、米野球分析専門サイト「ベースボール・プロスペクタス」がPECOTAという分析手法で開幕前に75勝87敗と予想したジャイアンツは、107勝55敗の高勝率でドジャースとの競り合いを制して地区優勝した。そのPECOTAは、今季のカブスを72勝89敗、プレーオフの進出可能性を3.1%と予想している。

 記事は「カブスは8か月前にチームを解体したばかりとお思いだろう。長年の呪いを解いてワールドシリーズを制覇した(2016年)メンバーは昨年の夏、相次ぐトレードでいなくなった」とした上で、このオフの補強に言及。「フロントはその後、ニック・マドリガル、マーカス・ストローマン、ウェイド・マイリー、クリント・フレイジャーらを加え、すぐにでもプレーオフを狙える種をいくつも種をまいた」と説明した。

 そして、オフの動きの中で「最も興奮したのは日本のスーパースタースラッガー、セイヤ・スズキと契約したことだ」と評価。鈴木の予想成績は総じて高いとし、米データサイト「ファングラフス」は今季打率.287、30本塁打、出塁率.387、10盗塁、PECOTAシステムでは打率.275、24本塁打、OPS.901としていることを紹介している。

 ポイントは投手陣で、昨季キャリアワーストの防御率4.77だったカイル・ヘンドリクスが先発ローテの軸になり、かつてヤンキースなどで実績を残した37歳のデビッド・ロバートソンがクローザーを務める可能性を指摘しつつ、投手陣が「カブスの致命傷になり得る」としている。

(Full-Count編集部)

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