鷹、田上奏大の支配下登録を発表 高卒1年目オフに育成契約もわずか5か月で復帰

三笠杉彦GM(左)と会見に臨んだソフトバンク・田上奏大【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】
三笠杉彦GM(左)と会見に臨んだソフトバンク・田上奏大【写真提供:福岡ソフトバンクホークス】

時間をかけて育成するために1年目オフに異例の育成契約に切り替えに

 ソフトバンクは7日、育成選手だった田上奏大投手を支配下登録すると発表した。昨オフに支配下契約から育成契約となっていたが、わずか5か月で支配下に復帰。背番号は「156」から、昨季までの「70」に戻ることになった。同日、行われた会見で「めちゃくちゃ嬉しい気持ちと、昨日言われたんですけど、とてもびっくりしているのと両方あります」と語った。

 元ソフトバンクの田上秀則氏(現大産大高監督)を叔父に持つ田上は、2020年のドラフト5位で履正社高からソフトバンクに入団。高校時代の本職は外野手だったものの、練習試合で最速151キロをマークしたポテンシャルが評価され、投手としてプロ入りした。昨季はウエスタン・リーグで1イニングに登板したのみ。投手としてのキャリアが浅く、時間をかけて育成するために、異例とも言える1年目のシーズン終了後に育成再契約となっていた。

 育成選手として再スタート切った今季だったが、目覚ましい成長を見せている。小久保裕紀2軍監督がその力を高く評価し、3月18日のウエスタン・リーグのオリックス戦で“開幕投手”に指名。5回を投げて3安打無失点と好投すると、2度目の先発となった3月31日の阪神戦でも5回6安打1失点で勝利投手に。ここまで2試合で2勝0敗、防御率0.90と結果を残し、支配下復帰の切符を掴み取った。

 一度は育成契約になりながらも、わずか5か月での支配下復帰となった田上。「そもそも高校3年生の春くらいに少し投手やったくらいで、そんな選手なのに指名してくれたホークスには感謝しかなかった。悔しい気持ちもあったけどできてないことがたくさんあったのでやることは変わらないと思っていた」と振り返り、支配下復帰の喜びを噛み締めていた。

【動画】育成契約からわずか5か月で支配下復帰 鷹期待の高卒2年目・田上奏大の実際の投球映像

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