ヤ軍が“7年285億円”オファー異例公表も…ジャッジは拒否、希望は447億円級?

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:AP】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:AP】

今季の年俸も確定していない状況、希望と球団提示に5億円の開き

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が、球団から提示された総額2億3000万ドル(約285億円)の延長契約のオファーを断ったと、米スポーツ専門局「ESPN」が伝えている。ブライアン・キャッシュマンGMは、透明性の担保から異例のオファー額公表に踏み切ったが、ジャッジが期限設定した開幕日までに進展はなかった。

 同局によると、キャッシュマンGMは開幕前「複数年契約締結は失敗に終わった。我々はアーロン・ジャッジに今後もヤンキースの一員でいてもらいたいし、本人もそう思っている。シーズン終了後に再び契約延長の努力を続けたい」と説明。7年2億1350万ドル(約265億円)と、今季の年俸1700万ドル(約21億円)を合わせて総額2億3000万ドルに上る超大型契約の提示だったが、合意とはいかなった。

 オファー額を公表したことに、同メディアは「どのチームにとっても珍しいこと」と指摘。「透明性を出すことが目的」だとキャッシュマンGMは説明したという。交渉について「非常によい、健全な対話だったが、現段階では前向きな結論には至らなかった」と残念さを滲ませた。

 ジャッジは今季年俸調停の権利を有しており、2100万ドル(約26億円)を希望。チーム側の提示とは400万ドル(約5億円)の開きがある。今季の年俸が確定していない状況で、公聴会が今後開かれる予定で、キャッシュマンGMは「過去に、シーズン中に契約延長をまとめたことがある。例としては少ないが、あったことは事実。私は球団にとって理にかなっているならば、どんなことも受け入れる」と前を向いている。

 一方のジャッジは「延長オファーは約束されているものではない。契約延長の話し合いができるだけで恵まれている」と感謝。ただ、米全国紙「USAトゥデイ」によると、マイク・トラウト外野手がエンゼルスから受けた10年3億6000万ドル(約447億円)に近い延長契約を望んでいると伝えている。果たしてシーズン中に進展して引き止めに成功するのか、今後の動向に注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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