「投手・大谷翔平」進化の理由 “最も出塁が難しい投手”の1人になった要因とは?

「スプリットとスライダーをより多く投げるようになった」

 ではなにが変わったのか? MLB公式は「第一にトミー・ジョン手術後に一番最後に戻ってくるのが制球力だと一般的に考えられている」と言及。前半12登板のストライクゾーン率が45%、後半12登板のストライクゾーン率が46%だったことを挙げ「ボール球が減ったから四球も減ったと思うかもしれないが、実のところそうでもない。オオタニはスプリットとスライダーという打者が思わず振ってしまう球をより多く投げるようになった。その結果、打者のスイング率が上昇した」とした。

 最初の12登板のスイング率44%、チェイス率(ボール球のスイング率)25%、一方で残りの12登板はスイング率51%、チェイス率34%。最も大きな違いは「これまでと異なる球種を異なるカウントで投げ、打者に早くからスイングさせていることだ」と導き出した。昨年7月1日(同2日)以降、レギュラー投手で大谷よりも出塁するのが難しかったのはマックス・シャーザーだけ。いかに大谷が難攻不落の投手として立ちはだかっていたかが分かる。

(Full-Count編集部)

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