ダルビッシュ有が語る大谷翔平の「すごみ」 二刀流調整に興味津々「何よりも体力」

エンゼルス・大谷翔平(左)とパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とパドレス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

投打を楽しみながらこなす姿に「いつもすごいなって思ってます」

 パドレスのダルビッシュ有投手が「Full-Count」の取材に応じ、エンゼルスの大谷翔平投手の「すごさ」について語った。昨季9勝、46本塁打の活躍でア・リーグMVPに輝いた大谷は、今季も投打両面で規格外の活躍を続けている。ダルビッシュは偉業を支える調整過程に興味津々。日本ハムでの在籍はちょうど入れ違いだが「後輩」への愛情がにじみ出る言葉を並べた。

――右肘の手術を経て、昨季はMVPを獲得した大谷選手の活躍をどう見ていますか?
「いやもう、すごいですよ。もちろんMVPを獲っているのもすごいですけど、何よりも体力ですよね。1年間(投手と打者の)両方で出るのは体力的にもすごい。それだけ、両方大好きじゃないとできないじゃないですか。いつもすごいなって思ってますね」

――自身に当てはめたとき、登板翌日の体はどうなっているものですか?
「球数とか、どれだけ投げたとかあると思うんですけど、僕は基本的に疲れないというか張りが出る方ではないです。投手をまたやれというのは難しいですけど」

――打つ方にはそれほど影響を及ぼさないという感じですか?
「僕はあんまりないかなと思います。走ったり、打撃はできるから。投手と野手は全然動きが違います。もちろん、投手をやったことによる疲労感というのは絶対あるので、疲労が何もないときに比べればパフォーマンスは落ちやすいと思うんですけど。でも投手をやって、(翌日も)投手をやるよりは、投手をやって打者をやる方がはるかに楽だと思います」

――大谷選手は打者をこなしながら、中5日で続けて先発している
「登板間のランニングなど、調整をどうしているのか。試合に出ることによってコンディショニング(をこなしている)と捉えているのであればそこまで難しくないけど、それプラス、外野のポール間を走ったりとか、ウエートトレーニングをガッツリやってるんだとしたらすごく大変ですよね」

――外では壁当てをやっているくらいで、室内でイメージをつくっているのかもしれません
「本人にとっても、野手がいつもやっているメニューと、ピッチャーだけのメニューと、両方をやり切るは無理だと思うので、うまい具合にやっているんでしょうね」

――1年間を乗り切るため、ダルビッシュ投手に特別なメニューはありますか?
「メニューっていうか、自分の疲労の度合いを見て調整具合を変えるのが1番大事。毎回自分のルーティンに固執するのではなく、柔軟に対応するのが大事なことなのかなと思います」

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY