鷹・柳田悠岐が感謝したリハビリ中の恩人 2試合連続決勝弾は「庄嶋のおかげ」

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

指名打者での出場が続き、試合中にもベンチ裏でトレーニングに励む

■ソフトバンク 2ー1 オリックス(4日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの柳田悠岐外野手が2試合連続の決勝弾を放った。4日に本拠地PayPayドームで行われたオリックス戦。同点で迎えた7回に近藤から左翼ホームランテラス席に飛び込む勝ち越しの4号ソロ。前日には山本由伸投手から決勝のグランドスラムを放っており、2日連続で試合を決めるアーチを放った。

 2日続けての劇的アーチが左翼ホームランテラス席に飛び込んだ。1-1で迎えた7回。柳田の一振りが試合を決めた。3番手の近藤が投じた初球だった。「スイングはよかったと思います」。快音を響かせた打球は、スタンドを埋めたホークスファンの後押しを受け、左翼フェンスを越えていった。勝ち越しの4号ソロ。これが決勝弾になった。

 前日のグランドスラムに続き、2試合連続の決勝弾。チームの勝利に貢献するアーチに柳田の表情もほころぶ。左肩腱板炎で3週間弱、離脱し、現在も指名打者での出場が続く。打席の合間はベンチ裏でスイングを確認したり、体幹トレーニングで体を鍛えるなど時間を使う。この日も「腹筋を結構やった。その腹筋のおかげかなと思います」と、ベンチ裏での一幕を明かして笑いを誘った。

 そんな柳田がこの日感謝を口にした人物がいる。リハビリ組を担当する庄嶋大一郎アスレチックトレーナー。昨年、全国大学選手権で準優勝した明大ラグビー部でトレーナーを務め、今季からソフトバンクに入団した新人トレーナーだ。

 庄嶋氏はリハビリ組にいる間、柳田のトレーニングを担当していた。「庄嶋にしごかれていました。明大ラグビー部直伝のトレーニングをひたすらやっていました。ぶちキツいんです。庄嶋のおかげって書いておいてください」と柳田。開幕からなかなか調子が上がらなかったものの、リハビリ組で体を鍛え直したことでコンディションも上向いてきたようだ。

「怪我する前はなかなか貢献できてないと自分で思ってましたし、こうやって勝ちに繋がる打撃ができたってのは嬉しいです」と喜びを口にした柳田。復調気配にある主砲に、藤本博史監督も「本当に甘い球が来たらしっかり仕留めてくれてますよね。頼もしい3番バッターですね」と目を細める。この日は先制打も放ち、チームの全得点を叩き出した。柳田が徐々に勢いに乗ってきた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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