自信の継投で3連勝のDeNA三浦監督 防御率0.00コンビへの信頼「よく踏ん張った」

「2人とも連続無失点を伸ばそうなんて考えてないでしょう」

 6回からマウンドに上がった平田は、先頭の塩見に四球を与えてスタンドをざわつかせたものの、続く山崎を一ゴロ、山田も遊ゴロに仕留める。こうして2死二塁とすると、村上に対しては15年目の左腕・田中健二朗投手をワンポイントで投入。初球は113キロのカーブで見送りのストライクを稼ぎ、2球目には一転して真ん中高めの142キロ速球を打たせ、一ゴロに打ち取った。7回は、伊勢が最速151キロの剛速球を軸に3者凡退で片づけた。

「平田は先頭打者への四球を反省しないといけないが、その後は経験を生かして慌てず踏ん張った」と三浦監督。平田、伊勢はいずれも現状の投手陣では比較的地味な存在だが、そろって今季防御率0.00。「結果的にいい事だが、今日の試合をどうするか、目の前の打者をどう打ち取るかを考えているだけで、2人とも連続無失点を伸ばそうとは思っていないでしょう」と評した。

 中継ぎ陣のいぶし銀の働きがあったからこそ、8回にはセットアッパーのエスコバー、9回には守護神の山崎がスムーズに仕事をこなし、勝利をつかむことができた。背中の張りで戦列を離れている主将の佐野恵太外野手は、前日の19日からファームの試合にスタメンで復帰。来週からセパ交流戦を控え、戦力がようやくそろい始めた。反転攻勢へ条件は整いつつある。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

JERAセ・リーグ

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY