鷹・甲斐は選外危機? パGG賞争いに変化も…データで見る“開幕2か月”の現状

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:藤浦一都】

守備の総合指標「UZR」で分析、パトップは西武源田の「6.5」

 2022年のプロ野球も、名手たちが華麗なプレーを見せている。開幕から約2か月が経ち、パ・リーグでは西武の源田壮亮内野手ら“常連”が頼もしさを示す一方、存在感を増している若手もいる。現時点でデータで見ると、ゴールデングラブ賞争い変化が起きているポジションもあるようだ。

 用いた指標は、守備全般での貢献を示す「UZR(Ultimate Zone Rating)」。リーグにおける同じ守備位置の平均的な選手が守る場合に比べて、守備でどれだけの失点を防いだかを表す。セイバーメトリクスの指標を用いて分析などを行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照し、規定イニング到達選手を対象とした。

 捕手では、5年連続受賞しているソフトバンクの甲斐拓也が「0.7」で2位。トップは楽天の炭谷銀仁朗で「2.5」となっている。投手はソフトバンクの東浜巨で「1.1」、一塁は同じくソフトバンクの中村晃で「0.1」だった。

 遊撃はやはり源田がダントツで、「6.5」はリーグ全体でもトップの数値となった。三塁のトップは日本ハムの野村佑希で「1.2」。昨季に初受賞したオリックスの宗佑磨は現状で「-3.2」となっている。二塁は楽天の浅村栄斗が「2.5」でトップだった。

 外野では、楽天の西川遥輝が「5.4」、日本ハムの万波中正が「4.3」、高部瑛斗が「3.8」でトップ3。西川はリーグトップの8補殺をマーク。新天地で打撃だけでなく守備でも大きな貢献を果たしている。現時点で指標トップになっている昨季の受賞者は、中村晃、源田のみ。球団別でみると、楽天とソフトバンク、日本ハムが2冠。オリックスが唯一の無冠となっている。

【一覧】ソフトバンク甲斐は陥落危機?…データでみる各部門トップのパGG賞候補たち

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