「打者として一番屈辱」 ハム清宮の気になった“1打席”…名コーチが指摘する思考

日本ハム・清宮幸太郎【写真:町田利衣】
日本ハム・清宮幸太郎【写真:町田利衣】

4回無死満塁で迎えた第3打席で甘いスライダーを見逃し三振

■日本ハム 7ー2 巨人(交流戦・29日・札幌ドーム)

 日本ハムは29日、札幌ドームで行われた巨人戦を7-2で勝利。14安打7得点と打線が爆発しカード勝ち越しを決めた。前日2本塁打の清宮幸太郎内野手も2試合連続マルチ安打をマークしたが、オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「好機での見逃し三振」に注目した。

 前日の同戦では今季2度目となる2打席連続ホームラン(5号ソロ、6号ソロ)を放っていた。だが、4点リードで迎えた4回無死満塁で迎えた第3打席はフルカウントからの7球目。内角に入ってきた甘いスライダーにバットが出ず見逃し三振に倒れた。

「ここは最低でも犠牲フライでもいい場面。三塁走者だけでも何とか返したい。その気持ちがあればバットの出方も変わってくる。昨日、あれだけの打撃を見せているなかで勿体ない。『簡単にストライクはこない』との思いがあったかもしれない。だが、その考えは早く捨てた方がいい。高校時代から、なかなか勝負してくれない習慣が残っているかもしれません。新庄監督も何度かバットを振る重要性を伝えていますよね」

 このイニングは1点リードから無死満塁の好機を作り杉谷、松本、上川畑の3連続タイムリーが飛び出し勢いに乗る場面。試合が終盤に向かう前に中軸の一打で試合を決めたい場面ではあった。

「打者として一番屈辱なのは見逃し三振」「スイングしなければ事は起きない」

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