“女子高生デー”が進化…担当者が語る「タカガール・デー」の楽しみ方と意義
ヤクルトも協力…「応燕傘」をピンク化してビジター応援席に配布
さらに、次世代のタカガールである中高生には、各日500人限定で「藤本監督だきつき人形」を配布。藤本監督へ親しみやすさを感じてもらい、さらに身に付けて応援することで“映える”試合観戦をして、ホークスを好きになるきっかけになってほしいという願いが込められている。
当日はPayPayドームの場内も場外もいたるところがピンク色に。今年は初の交流戦期間中の開催となり、新たな試みとしてビジターファンも一緒に楽しめるよう、対戦相手であるヤクルトの協力の下、アイデンティティである「応燕傘」までもピンク化してビジター応援席に配布する。
ベースやネクストバッターズサークル、ホークスの選手のユニホームまでもピンク色へ様変わり。他球場では見たことのない、その大規模な装飾には単にイベントを盛り上げるだけではない、大きな意義が込められていた。
八木さん:マーブリングカラーをモチーフにしたグッズやグルメ、球場内がピンク色に様変わりする装飾など、タカガール・デーでしか味わえないエンターテインメントもお楽しみいただきたいのですが、一方で選手がピンクリボンユニホームを着用して試合に臨みます。これは、乳がん検診の早期受診を啓発・推進する「ピンクリボン運動」の取り組みを少しでも多くの人に知っていただきたいという思いで着用しています。いつもと違う選手の姿はファンの皆さまに喜んでいただけますし、それと同時にピンクリボン運動をご家族やご友人と楽しく学んで、早期受診のきっかけにしてほしいです。
乳がんの早期発見を啓発する「ピンクリボン運動」への協力は2009年から開始。2008年に鳥越裕介2軍内野守備走塁コーチ(現千葉ロッテ二軍監督)が夫人を乳がんで亡くした。同じ思い、同じ苦しみを味わって欲しくないとの願いから、ピンクリボン運動への協力が始まったのだ。
当日は入場者全員に配布されるピンクリボンフラッグを使ったイニング間イベント「ピンクリボンウェーブタイム」を全員でつくる演出もおこない、さらに試合終了後のセレモニーでは場内暗転後に来場者のスマホを使ったピンクリボンライトセレモニーを実施。花火もピンク色で打ち上げる。ピンク色が伝える、女性の健康と未来を考えるメッセージ。イベントを楽しみながらも、ぜひ自身の体と向き合う機会にしてみてはどうか。
八木さん:たくさんのイベントを用意しているので、毎年楽しみにしていただいている方も初めての方も、ぜひタカガール・デーに足を運んでこの日しか体験できない非日常やワクワク感をお楽しみください。ご来場いただくファンの皆さまが1日笑顔で過ごせるように、スタッフ一同最後まで気を抜かずに準備を整えてまいります。ひとつお願いするとしたら、ご来場予定の皆さまにはぜひ、てるてる坊主を作っていただきたいです(笑)。梅雨入りが心配ですので、晴天のなかイベントを大成功で終えることが私の願いです! 皆さまのご来場をPayPayドームでお待ちしております!
(「パ・リーグ インサイト」池田紗里)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)