大谷翔平は本当に球種を読まれていたのか “サイン盗み首謀者”の見解は

ヤンキース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
ヤンキース戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ベルトラン氏「見破られていたのなら、修正しなければいけない」

■ヤンキース 6ー1 エンゼルス(日本時間3日・ニューヨーク・Wヘッダー第1試合)

 エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、敵地で行われたヤンキースとのダブルヘッダー第1試合に「2番・投手兼DH」で投打同時出場したが、4回途中8安打4失点で今季4敗目(3勝)を喫した。渡米後ワーストタイの1試合3発を許した投球にジョー・マドン監督は球種が読まれていた可能性に言及したが、放送席でもこの話題で持ち切り。解説者の一人は「(球種を)見破られていたのなら、修正しなければいけない」と指摘した。

 大谷はこの試合で75球を投げて45スイング中、空振りは3度だけ。この日の試合前まで先発投手で3位の空振り率35.9%を誇った右腕にとって、キャリアで2番目に悪い空振り率6.7%に終わった。ニューヨークの地元局「YESネットワーク」の実況&解説陣は、マドン監督の発言を受け、投手の“癖”などから球種を読む方法について議論した。

 実況のマイケル・ケイ氏に「現役中、ポーカープレーヤーのように投手の癖を見破るのがうまかった」と水を向けられたのはカルロス・ベルトラン氏。通算2725安打&435本塁打をマークした強打者はアストロズに在籍した2017年にサイン盗みを“主導”したとされている。

 同氏は「選手たちは何か癖を見つけようとする。それが野球というもの。いい先発投手の球種を1、2種類無力化できれば、いい結果を残す可能性が高まる」と指摘。「オオタニが(癖などで)球種を見破られていたのなら、それはエンゼルスが修正しなければならない。本当なら相手チームは容赦なくつけこんでくる」と語った。

 解説を務めたもう一人はヤンキースなどで通算194勝挙げたデビッド・コーン氏。「マドン監督に何が見えたのか分かりませんが、今日のオオタニはスライダーの質が悪いと思いました。最初の50球のうち三振どころか空振りを一つも奪えなかった。マドン監督はそれについて言及していたのかもしれません。打者をまったく欺くことができなかったことをです」と述べた。

 サイン盗みは“論外”だが、投手の癖などを掴んで球種を読むのはテクニックの一つ。大谷に本当に癖があるのか、もしあるとしたら他球団もその情報を掴んでいるのか。次回登板の内容が注目される。

(Full-Count編集部)

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