エンゼルスの泥沼11連敗は“前市長の呪い”? 地元紙が矛先向けた12日前の「事件」

エンゼルス・大谷翔平(左)とジョー・マドン監督【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平(左)とジョー・マドン監督【写真:Getty Images】

呪いと言っても過言ではない衝撃的な逆転サヨナラ負けで11連敗

 エンゼルスは5日(日本時間6日)、敵地でのフィリーズ戦に7-9でまさかのサヨナラ負けを喫し、6年ぶりの11連敗となった。ついに借金生活に突入。泥沼から抜け出せない中、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」は、連敗が始まる12日前に起きた“事件”に注目。「エンゼルスが最新の呪いの犠牲者だ」と展開している。

 たしかに、呪われているといっても過言でなはい衝撃的な敗戦だった。4点リードの8回に守護神イグレシアスが同点の満塁本塁打を被弾。直後に1点を勝ち越すも、9回に6番手のハーゲットが“あと1球”から痛恨の逆転サヨナラ3ランを浴びた。

 同紙が呪いの引き合いに出したのが、本拠地エンゼル・スタジアムの売却をめぐる問題。当初、球団のアート・モレノオーナーがアナハイム市から球場の不動産を購入することで合意していたが、ハリー・シドゥー市長が情報提供の見返りに巨額の選挙資金を得ようとしていたとする疑惑が浮上。市長は退任に追い込まれた。

 市は1億5000万ドル(約195億円)を得て住宅建設に当てる予定だったが、市議会は5月24日(同25日)に全会一致で売却契約を無効にすることを決議。その日、エンゼルスはレンジャーズに勝ち、3連勝でア・リーグ西地区首位に立っていたが、翌25日(同26日)から11連敗。「ハリー・シドゥーの呪い!」と責任の矛先を向けた。

 頼りの主砲マイク・トラウト外野手は自己ワーストを更新する26打数連続無安打。売却が無効になって以降は打率.095だという。チームの連敗と売却問題は偶然の一致か、それとも本当に呪いか……。いずれにせよ、エンゼルスが苦しい状況に追いやられているのは間違いない。

(Full-Count編集部)

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