「馬鹿げている」と投手も呆れた退場処分 内角に投げただけで警告「意味がわからない」

審判に抗議するアストロズのライアン・プレスリー【写真:Getty Images】
審判に抗議するアストロズのライアン・プレスリー【写真:Getty Images】

アストロズのプレスリーは、警告に抗議し退場に

■アストロズ 7ー4 ロイヤルズ(日本時間6日・カンザスシティ)

 5日(日本時間6日)に行われたロイヤルズ対アストロズの一戦で、アストロズのライアン・プレスリー投手が死球を与えていないのに退場を宣告される場面があった。内角球を投じただけなのに、審判から警告が言い渡され、それに抗議した挙句に退場となったのだ。試合後、本人は「もっとちゃんとしてくれよって思うよ」と怒りをあらわにした。

 4点リードの9回に守護神のプレスリーがマウンドに上がり、2死を奪って打席にマイケル・テイラーを迎えた場面だった。初球と3球目のストレートが打者の内角付近をえぐった。テイラーは腰を引いて避けたが、3球目を投げた後、球審がタイムをかけて審判団で協議。その後、プレスリーには警告が与えられた。これにプレスリーは両手を広げて審判に抗議。徐々にヒートアップし、捕手が仲裁に入ったものの、プレスリーには退場が宣告された。

 MLB公式サイトは、この騒動について、両者のコメントを紹介。責任審判のジェリー・ミールズは「彼は2度投げ損なった。2回目の後、私たち(審判団)は集まった。それがMLB機構が私たちに求める対処法だからだ。そして警告を出すことに決めた。プレスリーはその警告に文句を言った。そこで彼は退場させられた」と規則に沿った対処だったと説明している。

 一方で退場となったプレスリーは「もうメジャーでは内角に投げることが許されないのかもね。もし私が内角高めや、顔の近くに投げていたとしたら理解できる。しかし、2球とも内角の彼の足を動かす球だった。私は人間だから、内角に投げ損ねることもある。しかし、あのようなことで警告するなんて、そして警告に対して問いかけた私を退場させるなんて……もっとちゃんとしてくれよって思うよ」と呆れた。

 アストロズのダスティ・ベイカー監督も「全く意味が分からない」と判定に疑問を呈している。ファンからも「馬鹿げている」「実況の人たちもうんざりしている」「ワオ、この審判はクビになるべき」と、審判の判定に疑問の声が上がっていた。

【実際の動画】投手も困惑→ブチギレ 当てていないのに退場処分となった実際のシーン

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