大怪我から復帰まで1年 “万感復活打”の韋駄天が語る葛藤の日々「浮き沈みあった」

「100%の状態になるにはあと1年かかる」

 2軍では開幕から打率.300、4本塁打11打点の実績を積んだが、首脳陣は1軍復帰に慎重だった。何よりも故障の再発を恐れた。「自分ではずっといけると思っていたので、気持ちの浮き沈みがありました。それを踏まえて、2軍のスタッフの方々が親身になってくれて、支えていただきました」と振り返る。

 5月31日にようやく1軍初昇格を果たすと、出場した全6試合でヒットを放ち、打率.360(25打数9安打)と打棒が止まらない。この日は、逆転打の直後に今季2盗塁目の二盗も決めた。

 昨季の盗塁王のタイトルは、最終的に同僚の源田ら4人が24盗塁で分け合ったが、5月の時点で20盗塁していた若林が大怪我を負わなければ、確実にモノにしていたはずだ。現状は「(左膝が)100%の状態になるにはあと1年かかる。走れるに越したことはないけれど、今年は成功率を上げたい」とはやる気持ちを抑えている。

 あごひげを蓄え、長髪がヘルメットからはみ出し、ワイルドな印象。「キャラクターは大事だと思います」とあっけらかんと笑う。この日、札幌ドームでノーヒットノーランを達成したDeNA・今永は駒大の5年先輩で、あいさつしたことがある程度だが、「テレビで僕のことをほめていただいたことがあるので、めちゃくちゃ好きです」と茶目っ気たっぷりに話した。復活したスピードスターが、獅子を上位へ押し上げるか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY