3年目ドラ1離脱後に「借金9」 ついに最下位の中日、貧打解消は幻だったのか?

中日・石川昂弥【写真:荒川祐史】
中日・石川昂弥【写真:荒川祐史】

主砲のビシエドが上り調子も…大島、高橋周、阿部らが相次ぎ不調

 中日は痛恨の6連敗で交流戦を終え、最下位でリーグ戦再開を迎えることになった。開幕直後は一時Aクラスに入るなど奮闘を見せていたが、ここにきて失速。昨季課題だった貧打が顔をのぞかせ始めた。自慢だった投手陣も盤石とは言えない状況で、窮状に直面している。

 立浪監督が就任した今季、開幕直後は打線に兆しが見えたかと思われた。ブレークが宿命づけられた石川昂が打線で存在感を発揮。三塁の守備でも、データ上ではリーグ屈指の貢献度を誇っていた。

 3年目ドラ1に引っ張られるように、3・4月は13勝13敗の五分。5月も第2週までは4勝3敗だったが、石川昂が新型コロナウイルスに感染して抹消された10日以降は7勝11敗。5月下旬に復帰するも、左膝前十字靱帯不全損傷で再離脱。6月はここまで3勝8敗と苦しむ。

 もちろん石川昂の離脱が失速の全てではない。6月の月間打率は、主砲のビシエドが.351と調子を上げてきた一方で、大島.235、高橋周.235、阿部.179、ドラフト2位ルーキー・鵜飼.176。好調な選手を見つける方が難しく、交流戦のチーム打率.229と7本塁打は、12球団中10位だった。

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