今年は違う西武投手陣 “王国”復活へ、盤石「勝利の方程式」に新戦力や復活右腕も

西武・増田達至、平良海馬、水上由伸 (左から)【写真:荒川祐史】
西武・増田達至、平良海馬、水上由伸 (左から)【写真:荒川祐史】

リーグ連覇時も最下位だった防御率が、今季はリーグトップ2.51

 積年の課題が、ついに解決される時が訪れたのかもしれない。6月12日の交流戦終了時点で、西武のチーム防御率はリーグトップの2.51。投手陣が泣き所と言われ続けてきたが、今季は大きく風向きが変わっている。

 リーグ連覇を果たした2018年と2019年も、チーム防御率は2年続けてリーグ最下位。不安定な投手陣を強力打線がカバーしての優勝、という印象は否めなかった。それだけに、投手陣、特にリリーフ投手の安定感が飛躍的に向上しつつある今季のチームは、従来とは違った印象をもたらしている。

 前年途中に育成から支配下契約を勝ち取ってブレークした水上由伸投手は、今季も抜群の投球内容を披露。6月はここまで被安打0、防御率も1点台を割る成績を残し、若くして絶対的なセットアッパーに君臨している。

 2021年に、開幕から38イニング連続無失点という驚異的な記録を残した平良海馬投手は、今季も8回のマウンドを任されている。開幕から20試合連続で自責点0と、昨年10月に右足首を手術した影響を感じさせない。5月17日のソフトバンク戦で5失点(自責点は2)を喫したが、それでも防御率0.64と素晴らしい数字を記録している。

 2021年の増田達至投手は防御率4.99と不振だったが、今季は完全復活。クローザーの座に返り咲き、5月1日には通算150セーブにも到達した。通算500試合登板の大台までも残り23。今季は獅子の守護神にとって、記録ラッシュのシーズンとなるかもしれない。

数多くの実力者が居並ぶ、まさに多士済々のブルペンに

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