阪神の正捕手争いは「そろそろ決断の時期」 CS争い、借金返済に必要な“起用法”

周囲の見方は「打の梅野」「守の坂本」

「ここまで捕手をコロコロ変えると、1カード3連戦トータルでの配球を考えることができない。1戦目で餌をまいても、2戦目、3戦目で違う捕手がマスクを被るとやってきたことがゼロになる可能性もある。捕手は1試合だけを見るのではなく、トータルで試合を考える」

 昨季は梅野が125試合に先発したが、終盤は打撃不振に陥りシーズン最後の11試合は坂本が続けて先発。周囲の見方は勝負強い打撃の「打の梅野」に対し、リード面で評価される「守の坂本」。今季は正捕手が固定できない状況だが、野口氏は経験と実績で上回る梅野を推す。19日のDeNA戦でも気になる点があったという。

 この日は坂本がスタメンマスクを被り、先発の西純が3回に2死から3失点。さらに8回にはセットアッパーの湯浅が3失点で勝ち越しを許し逆転負け。8回1死一塁の場面で桑原を変化球で追い込みながら、最後は直球で左前打を浴びた場面について「ストレートに強い桑原をずっと変化球で崩していながら、最後は直球で痛打。この1球の意図は分かりづらかった。西純の場面でも一呼吸、間が欲しかった」と口にする。

「球界全体をみても正捕手が全試合に出場することは厳しい」

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