大谷翔平は昨年の自分を越えられる? 米メディアが今後の爆発を予測する根拠

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ESPN「最近“ショウタイム”がまた満開になっている」

 エンゼルスの大谷翔平投手はレギュラーシーズン162試合のちょうど半分、81試合を終えた時点(日本時間7月4日時点)で、打撃では打率.262(294打数77安打)、18本塁打、51打点、OPS.848をマーク。投手では7勝4敗、防御率2.68、101奪三振を記録した。米スポーツ局「ESPN」は、MVPを受賞した昨年と比較。打撃に関しては昨年を上回る時間は残っているとし、評価はすぐに「エリートなものになり得る」「昨年に匹敵する、想像もできないことをするかもしれない」と伝えている。

 大谷の今季は「昨年の歴史的なシーズンと比べるとイマイチなスタートだった」と記事は指摘。5月8日(同9日)時点で打率.235、出塁率.302、長打率.383、4本塁打で、投手としては3勝2敗、防御率3.08だった。だが、それ以降は打率.279、出塁率.370、長打率.581、14本塁打で、投手では4勝2敗、防御率2.45だとし、「最近“ショウタイム”がまた満開になっている」と解説する。特に6月21日(同22日)と22日(同23日)のロイヤルズ戦での2発8打点→8回13K無失点は「可能であるはずがないこと」と称賛している。

 多くのスカウトが用いる「20-80スケール(50が平均、最高を80、最低を20で評価)」で昨年と今年を比較すると、打撃全体では昨年が60で今年が55。本塁打率が約2%、四球率が4%以上下がっているため評価は5つ低くなったが、「最近の(成績の)軌道を頭に入れよう。昨年の評価に追いつき、追い越す時間は十分に残っている」としている。

 パワーは昨年が75で今年は65となっている。昨年は46本塁打&長打率.592だったが、今年は36本塁打&長打率.503ペースで、ライナー率が昨年よりも高く、結果として二塁打率が上がっていると説明。昨年と同じぐらい強い打球を打っているが、平均打球角度は昨年よりも低いとしている。この傾向は微調整で修正でき、評価はすぐに「エリートなものになり得る」と伝えている。

 また、MVPレースを査定する指標「AXE」によると、4日(同5日)時点で大谷は同僚のマイク・トラウト外野手の141に次いで、ヤンキースのアーロン・ジャッジやレッドソックスのラファエル・デバースと並んで2位タイの140をマークしているという。昨年の大谷のAXE156は断トツ。ブラディミール・ゲレーロJr.、フアン・ソト、ブライス・ハーパーが141で2位だった。今季は今のところ候補の1人だが「私たちはこんなスランプを楽しむべきだ」とジョークめかして指摘。昨年の大谷翔平と肩を並べるにはもう少し長打を打ち、またもう少し制球力を利用する必要がある。それが実現すれば「昨年の大谷に匹敵する、想像もできないことをするかもしれない」と予測している。

(Full-Count編集部)

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