後輩の燕・村上に「負けていられない」 西武中熊が支配下昇格「1軍の戦力に」

会見に臨んだ西武・中熊大智【写真:宮脇広久】
会見に臨んだ西武・中熊大智【写真:宮脇広久】

背番号127→64、怪我人続出で支配下の6捕手が全員1軍でマスク

 西武は13日、育成選手の中熊大智捕手と支配下選手契約を締結。埼玉県所沢市内で会見を開いた。背番号は127から64に変更された。

 苦節4年目で初めて支配下登録を勝ち取った中熊は「ここをゴールでなくスタートとして、1日でも早く1軍の戦力になりたい。打撃が自分の持ち味。(将来的に)打率3割を目指したい」と語った。熊本・九州学院高、徳山大(現周南公立大)を経て、2018年育成ドラフト3位で入団。右投げ左打ちの25歳で、シュアな打撃に定評があり一塁も守れる。今季は12日現在、2軍のイースタン・リーグで45試合に出場し、打率.296、出塁率.369、1本塁打20打点をマークしている。

 ヤクルト・村上宗隆内野手は九州学院高の4学年後輩に当たり、同じ右投げ左打ち。村上もプロ入り当初は捕手だった。中熊は「毎年シーズンオフに九州学院を訪ねていて、そこで顔を合わせています。こちらから質問させてもらい、参考にしています。向こうは日本を代表する選手。すごいなと思いつつ、負けていられない気持ちです」と述懐した。

 西武捕手陣は今季、正捕手の森が4月3日に右人さし指骨折で出場選手登録を抹消され、51日間戦列を離れた。森、岡田、柘植、ドラフト3位ルーキー・古賀、牧野、斎藤誠と支配下登録されている6捕手全員が1軍でマスクをかぶっている。

 同席した渡辺久信GMは「支配下の捕手陣に怪我人が出ているし、コロナ等もある。捕手は特別なポジションだが、足りなくなる恐れがあった。ただ、中熊本人がイースタンでしっかり結果を残していることが一番です」と説明した。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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