接戦を自信に変えて7月7勝3敗2分 DeNA・三浦監督が「しんどい試合」から得た手応え

DeNA・三浦大輔監督【写真:中戸川知世】
DeNA・三浦大輔監督【写真:中戸川知世】

殊勲の佐野も「Aクラスに食い込んでいく戦いを」

■DeNA 3ー2 ヤクルト(16日・横浜)

 DeNAは16日、横浜スタジアムで行われたヤクルト戦に3-2でサヨナラ勝ちした。2位以下は大混戦となっているセ・リーグで、7月は12試合で7勝3敗2分けと勢いに乗り、ついに借金は2。うち10試合が3点差以内という接戦続きの中、三浦大輔監督はチーム力アップに確かな手応えを感じていた。

 苦しい試合を制した。2回にソトの9号2ランで先制したが、8回まで10残塁とあと1本が出なかった。しかし9回1死から桑原が四球で出塁。続く佐野が中堅フェンス直撃の二塁打を放った。三塁で一度止まった桑原だが、中継プレーとなった遊撃手が送球ミスをする隙にヘッドスライディングで決勝のホームを陥れた。

 劇的勝利のあと、指揮官は満足げにうなずいた。「うちはここのところ接戦が続いていますけど、接戦をしながら選手たちがそれを自信に変えてチーム力が上がってきている。しんどい試合が続きますけど、選手たちは本当に毎日毎日、しっかり準備して試合に臨んでくれています」。

 昨季は最下位に沈み、今季も開幕3連敗からのスタート。ここまでほぼBクラスをさまよっていた。しかしここにきて確実に上昇気配が漂う。前週は5試合負けなし(2分け)。今週も前カードは苦手の広島を相手に勝ち越し、この日は首位のヤクルトに競り勝った。

 まだまだヤクルトの背中は12.5ゲーム差と遠いが「うちが勝ち続ければ(ヤクルトの)マジックも消えるということですから。うちは本当にもう目の前の試合を1つずつ勝って、オールスターまでに借金を減らす。オールスターまでを区切りにしてやっていますから、これは変わらずです」と前を向いた。

 主将の佐野も「Aクラスに食い込んでいく戦いができていると、チームもモチベーション高くなるしファンも喜んでくれる。しっかり勝ちを増やしていきたい」と語気を強めた。苦しい僅差の試合が続くが、それは選手たちの成長につながっている。

(町田利衣 / Rie Machida)

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