大谷翔平、WBC参戦ならイチロー氏のような存在に!? 大舞台でモノをいうメジャー経験

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

2006、09年大会は当時マリナーズのイチロー氏が引っ張り優勝を飾った

 エンゼルスの大谷翔平投手が18日(日本時間19日)、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)について「出たい気持ちはもちろんあります」と参戦の意向を示した。侍ジャパン日本代表を率いるのはNPB時代の5年間を共に過ごした栗山英樹監督。2009年の第2回大会以来、3大会ぶりのWBC制覇を目指す日本代表に大谷が加わった場合、どんな影響がもたらされるだろうか。

 日本代表がWBCを制した2006年の第1回、09年の第2回大会。その中心には当時マリナーズでプレーしていたイチローがいた。06年大会では打率.364(33打数12安打)をマークして外野手の優秀選手に。09年大会では決勝の韓国戦で延長10回に勝ち越し打を放って優勝に大きく貢献した。精神的支柱としてチームを鼓舞し続けた姿は印象的だった。

 また、06年には大塚晶則(レンジャーズ)、09年には松坂大輔(レッドソックス)、城島健司(マリナーズ)、岩村明憲(レイズ)、福留孝介(カブス)と多くのメジャーリーガーが参戦し、頂点に。松坂は西武時代の06年に続いて09年も大会MVPに輝いており、第2ラウンドから米国で実施された大会で、実際に本場でのプレーを経験した選手たちの存在は大きな強みになった。

 一方、準決勝でプエルトリコに敗れた13年の第3回大会はメジャーリーガーが1人も参加せず。同じく準決勝で米国に敗れた17年の第4回大会はアストロズに所属していた青木宣親1人が参加しただけだった。こういった結果から見ると、世界中から猛者が集うメジャーリーグでプレーする選手の存在が国際舞台では大きなアドバンテージになるのは間違いなさそうだ。

 過去に大谷は14年の日米野球、15年のプレミア12に投手で出場。プレミア12ではベストナインに選出されている。16年秋の強化試合には打者で出場、翌17年のWBCは右足首を痛めていた影響で辞退している。来年のWBCは1次ラウンドで韓国、オーストラリア、中国、予選通過国と同じB組に。東京ドームで3月9~13日の5日間で4試合の総当たりを行う。そして、3月15、16日にA組(台湾、オランダ、キューバ、イタリア、予選通過国)の上位2チームと2次ラウンド(準々決勝)を同じく東京ドームで戦う。ここを勝ち抜けば、米マイアミで3月19日(同20日)と20日(同21日)に準決勝、21日(同22日)に決勝戦を迎える。

 大谷が侍ジャパンに加わった場合、他の日本人メジャーリーガーも参戦する可能性があるのか。どんな布陣で来年3月を迎えるのか、今から胸が高鳴る。

(Full-Count編集部)

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