大谷翔平のトレード失敗ならGMクビ? 米メディア「過ちを犯さないのが身のため」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

「ジ・アスレチック」は球団オーナーやGMの立場を踏まえて解説している

 エンゼルスが大谷翔平投手をトレード放出するのか否かが米球界を賑わせている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」はトレードの可能性は低いだろうとの見解を示し、オーナーやGMの立場を踏まえて、今後の展開を予想している。

 記事では「最終決定をするのは(ペリー・ミナシアンGMではなく)オーナーだ」とエンゼルスの問題を指摘している。オーナーのアート・モレノ氏はプホルス、ハミルトン、レンドンら数々の名選手と大型契約を結んできた経歴から、いわゆる“スター選手”を好むとされ「中でも最も明るく輝く物体」の大谷を手放す可能性は低いとしている。

 では、そのような状況の中でトレードの可能性を探るとしたらどのような内容になるのだろうか。スター選手のトレードでは有望株4、5人を対価として受け取るのが通常だ。しかし、マイク・トラウト外野手やレンドンらと大型契約を結んでいるエンゼルスは、すぐに結果を求めていることから既に実績のあるメジャーリーガーを複数要求することになるというのだ。記事では、時期は「このオフ」と予想しながらも「これはかなり難しい要求。実現するとは考えにくい」としている。

 さらにはミナシアンGMが難しい立場にいることにも言及している。モレノオーナーはGMを頻繁に交代させており、ミナシアン氏は2007年以降で5人目。大谷の獲得に尽力した前任者のビリー・エプラー氏(現メッツGM)も2020年限りで解任されている。すなわち大谷をトレードして失敗すればクビの可能性も出てくるということだ。記事では「過ちを犯さないのが身のためだ。オオタニをトレードしたGMとして人々の記憶に残る事態を避けられる」と指摘している。

 しかし大谷をトレードせず、もしFAで流出することになればエンゼルスは対価を得られず、「これは長期的に見てエンゼルスの利益になるかといえば、おそらくならないだろう」と予想している。「だがこのチームが目先のことしか考えないのは初めてではない」と、2023年いっぱいまでプレーさせることで大谷とともに優勝する可能性にかけるのではないかとしている。

(Full-Count編集部)

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