甲子園を逃した主な注目選手 花巻東破った152km右腕、離島の快速左腕は県決勝で敗退

盛岡中央の斎藤響介(写真は2年時)【写真:川村虎大】
盛岡中央の斎藤響介(写真は2年時)【写真:川村虎大】

宮城、金田を擁した浦和学院は決勝で聖望学園に敗れた

 阪神甲子園球場で行われる第104回全国高校野球選手権大会は6日に開幕する。3日には抽選会があり、出場49校の組み合わせが決定。京都国際・森下瑠大投手(3年)、近江(滋賀)・山田陽翔投手ら全国切符を手にした注目選手がいる一方で、地方大会では多くのドラフト候補や注目選手が姿を消した。

 花巻東(岩手)の注目スラッガー、佐々木麟太郎内野手(2年)は準々決勝の水沢戦で高校通算74号を放った。しかし、準決勝で盛岡中央に2-3で敗退。佐々木はプロ注目右腕・斎藤響介投手(3年)に対して2安打したが勝利に届かなった。

 花巻東を破った盛岡中央は決勝で一関学院に敗退した。最速152キロを誇る斎藤は花巻東戦で9安打2失点完投、一関学院戦も8回を10K3失点(自責2)と好投したが報われなかった。昨年の選抜で2試合に先発した東海大菅生(西東京)の148キロ右腕・鈴木泰成投手(3年)は右肘手術を経て復活。日大三との決勝戦に先発したが、7回を9安打6失点(自責5)で涙を飲んだ。

 今春の選抜ベスト4で、春季関東大会も制した浦和学院(埼玉)は決勝で聖望学園に0-1で敗れた。注目の左腕・宮城誇南投手(3年)の12K完投も実らなかった。選抜で17打数11安打と打ちまくり、投手としても活躍した金田優太内野手(3年)は3季連続甲子園出場はならなかった。

 日本航空石川の内藤鵬内野手は強打のスラッガーと注目され、初戦の津幡戦で通算53号アーチを架けたが、準決勝で小松大谷に屈した。この試合では3打数無安打2三振だった。内海優太(3年)と真鍋慧(2年)とスラッガーを揃えた広陵(広島)は3回戦で英数学館に敗退。内海は初戦の広島新庄戦で通算32号を放ったが、英数学館戦は4打数無安打だった。

 今春の選抜にも出場して話題を呼んだ大島(鹿児島)は決勝で鹿児島実に2-3で惜敗した。プロ注目の148キロ左腕・大野稼頭央投手は9回7安打9奪三振3失点の力投も報われなかった。大野は全6試合を1人で投げ、49回で64三振を奪った。

【実際の動画を見る】高校通算53発の大砲も甲子園にはたどり着けず…日本航空石川・内藤の強烈な打撃

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