189億円男は「驚くべき速さで崖から落ちた」 1回持たず6失点16敗目の“不名誉記録”
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ナショナルズのコービンは2/3回6失点で16敗目、防御率は7.02
ナショナルズのパトリック・コービン投手が6日(日本時間7日)、フィリーズ戦に先発も2/3回を5安打6失点KO。今季16敗目を喫し、防御率は7.02となった。MLB公式のナショナルズ番ジェシカ・キャメラート記者によると、初回に6失点以上を今季2度した唯一の投手という“不名誉記録”となった。
同記者は、今季2度、0回2/3以下の先発登板をした初のオープナー以外の先発投手であること、さらに1シーズンで2度、0回2/3以下の先発登板をしたナショナルズ史上初の投手であることも伝えた。
2018年12月にFAでナショナルズと6年1億4000万ドル(約189億円)の大型契約を結んだ左腕は、19年こそ14勝(7敗)をマークしたが、以降は2勝7敗、9勝16敗と黒星を重ね、今季はさらに“転落”。米メディア「Audacy Sports」のスタッフであるティム・ケリー氏も「驚くべき速さで崖から落ちた」と表現した。
地元メディア「NJアドバンスメディア」のビル・エバンズ記者は「防御率7点台のコービンが初回に降板するのは、最近3先発で2度目。今後2年間で5900万ドル(約78億円)を稼ぐ予定。(今日の対戦相手)フィリーズが2019年にFA契約しようと必死だった投手だ。ナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献したが、以来不振続き」と皮肉を込めた。
フィリーズ放送局「NBCスポーツ・フィラデルフィア」の解説者コーリー・サイドマンは「フィリーズは初回にいい当たりがたくさん出た。2死でカステヤノスが逆方向に放った単打も大事だった。あのカウント1ボール2ストライクの場面でアウトになっていれば、フィリーズは6点ではなく1点どまりだったからだ。コービンがここまで落ちぶれたなんて信じられない」とまさかの光景を受け入れられない様子。すっかり“不良債権”となってしまった左腕が立ち直ることはできるのだろうか。
(Full-Count編集部)
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