DeNA2位浮上、ハマスタで10連勝 大田の“激走”を三浦監督称賛「火をつけてくれた」

DeNA・三浦大輔監督【写真:町田利衣】
DeNA・三浦大輔監督【写真:町田利衣】

貯金2も三浦監督「まだまだ。1つずつ積み上げていくだけ」

■DeNA 3ー0 阪神(10日・横浜)

 DeNAは10日、本拠地・横浜スタジアムで行われた阪神戦に3-0で勝ち、阪神を抜いて2位に浮上した。横浜スタジアムでは6月28日以降、1分けを挟み10連勝。これは“ハマスタ11連勝”を飾った2006年以来、16年ぶりの快挙だ。48勝46敗2分で“貯金”も今季最多の「2」となった。

 就任2年目の三浦大輔監督は、昨年は“貯金”どころか勝率5割さえ1度もなかっただけに、貯金2は感慨深いはず。それでも「まだまだです。まだ終わりではない。明日も試合がある。1つずつ積み上げていくだけです」と口元を引き締めた。

 打線は0-0で迎えた8回、打ちあぐんでいた阪神先発の左腕・伊藤将に対し、2死走者なしから、9日にサヨナラ打を放った大田泰示外野手が、相手二塁手のエラーで出塁。佐野が左前打で続き、一、二塁とする。

 ここで4番・牧秀悟内野手が左翼線に勝ち越し二塁打。さらに相手左翼手・江越の悪送球も重なり、2点を奪った。続く宮崎も左前適時打を放ち3点目。三浦監督は「記録はエラーだったが、大田が必死で走ってベンチに火をつけてくれた。何かが起こるのではないか、という雰囲気を持っている」と称え、決勝打の牧については「今さら言う必要もないでしょう。最後にしっかり仕事をしてくれた」とうなずいた。

 投げては、先発の浜口遥大投手が8回3安打1四球無失点の快投で5勝目(4敗)を挙げた。「何度かフルカウントになったが、四球は1つだけ。浜口の粘り勝ちだった」と三浦監督。9回は守護神・山崎が、2死一、二塁の1発同点のピンチで相手の4番・佐藤輝を迎えたが、内角速球で空振り三振に仕留め、勝ち切った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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