巨人、球団最多1シーズン7人初勝利の是非 専門家が指摘する“期待”と“不安”
7人の初勝利「考え方によっては軸として働ける経験者がいないとも言える」
これで球団では今季、堀田、山崎伊、戸田、赤星、大勢、平内、直江の7人がプロ初勝利。これまでの最多だった2012年(宮國、星野、高木京、田原、小山、笠原)を上回り、球団史上最多を更新することになった。この試合までチーム防御率3.98は12球団ワーストで、投手陣の立て直しが永遠の課題となっている。
7人の新戦力が現れたようにも見えるが新井氏は「今季は先発、中継ぎと信頼できる投手が少ない。考え方によっては軸として働ける経験者がいないとも言える」と口にする。
ただ、若い投手にも期待できる要素は十分にあると感じているようで「初勝利を挙げた若い投手はこれで終わらず、3つ4つと勝っていくことが大切。そうなれば、来年以降は楽しみになって、世代交代も見えてくる」と、残りシーズンの働きが重要になってくると見ている。
チームは一夜にして4位に再浮上し、借金を「2」に減らした。14日は3カード連続の勝ち越しがかかる一戦。Aクラスを狙うためには負けられない試合が今後も続いていく。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)