近江・山田に“大谷ルール”適用の可能性… 7回制のU18W杯、侍Jはどう戦う?
投手では、148キロ右腕・生盛を先発起用、山田に“大谷ルール”適用も
投手起用も先発、中継ぎを固定させず、いい選手から使っていくという考えが見える。9日の初戦、イタリア戦の先発は、生盛亜勇太投手(沖縄・興南)を明かし、2番手には川原嗣貴投手(大阪桐蔭)を投入する予定。105球を投じると4日の休養日をとる必要があり、13日(同14日)までのオープニングラウンドでは投げられなくなる。接戦や試合状況にもよるが、継投が中心になってくる。
近江・山田陽翔投手の“二刀流”起用もありそうだ。10日間で9試合という過密スケジュールを考え、当初明かしていたプランは投手専念で抑えの役割だった。しかし、馬淵監督は「勝てば、スーパーラウンドに行ける試合とかはあるかもしれない」と先発起用も示唆。今年からWBSCでは、先発投手が降板後も指名打者で出場できる通称“大谷ルール”が採用されている。初日の練習では、フリー打撃で汗を流すなど、「打者・山田」のやる気も十分。大谷ルールを用いる可能性は十分にある。
国内での試合とはルールも環境も、対戦する相手も全く異なる。勝つためには、先手必勝でロースコアゲームを制するしかないと馬淵監督は考えている。大学代表との壮行試合では、同点の5回無死一、二塁で浅野が二ゴロ併殺に終わった。当時は、木製バットに慣れるためと打たせたが、本戦では例え浅野でも「バントさせます」と断言。日本らしい“細かな野球”も駆使し、世代初の世界一を狙う。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)