未到の61本まであと「9」 残り20試合…村上宗隆に与えられる“勝負できる打数”は

ヤクルト・村上宗隆【写真:小林靖】
ヤクルト・村上宗隆【写真:小林靖】

8月以降の四球率は.210と増えたが、本塁打率もアップしている

 ヤクルトの村上宗隆内野手が史上最年少の3冠王に向けてばく進中だ。7日終了時点で打率.339、52本塁打、127打点をマークしている。中でも注目されるのがホームラン数。2013年にバレンティン(当時ヤクルト)がマークした年間最多60発を超えるには今後どのくらいのペースで打てばいいのか。残り試合や、これまでの四球率から検証する。

 ヤクルトは今季残り20試合。あと8発でバレンティンに追いつき、9本でNPB記録となる。1試合に4打席立つと仮定した場合、残り80打席となる。ここでポイントになるのが四球数だ。ここまで529打席でリーグトップの102四球。四球率は.193となる。だが、8月以降の28試合124打席では26四球。四球率は.210に跳ね上がる。

 今後もこのペースが続けば16.8打席が四球になる。四球を除けば残り63~64打席。これで9発となれば“7打数に1本”、2試合に1本のペースで一発を重ねていくことが必要になる。

 ここまでの打撃を見る限り、四球によって打撃の状態を崩すということはなさそうだ。四球が増えた8月以降は96打数で15本塁打。6.4打数で1本塁打と逆にペースを上げている。また、9月に入ってからの5試合22打席では1四球。相手チームが勝負に転じてきていることも見逃せない。

 ここまでチーム123試合で52本塁打は年間60.455発ペース。しかも8月以降ペースが上がっている。日本選手最多の王貞治の55発(1964年)どころか、NPB最多更新も見据える村上。残りの打席から目が離せない。

(Full-Count編集部)

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