源田をデータで凌駕…1人で16点防ぐ衝撃の二塁手 パGG賞の“有力候補”は?

西武・源田壮亮【写真:荒川祐史】
西武・源田壮亮【写真:荒川祐史】

セイバーメトリクスの「UZR」で展望…ロッテが最多3部門

 守備の名手に贈られる「ゴールデン・グラブ賞」の行方は、大きな興味とともにファンの視線が注がれている。記者投票によって決まる顔ぶれは、ことデータだけで見ると結果が異なるケースも。ペナントレースは残り1か月足らず。現時点での“有力候補”を見てみたい。パ・リーグでは、圧倒的な数値を叩き出す選手も少なくない。

 用いたデータは、守備全般の貢献を表す「UZR(ultimate zone rating)」。同じ守備位置の平均的な選手に比べ、どれだけ失点を防いだかを得点化した総合指標として活用される。セイバーメトリクスの指標などを用いて分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)が算出した数値を参照にした。(数値は8日時点)

 守備の要となる二遊間では、西武のコンビが衝撃的な存在感を放っている。4年連続受賞中の源田壮亮は、UZR「13.9」と圧倒的。ひとりで14点近く防いでいる計算になる。それを上回るのが二塁の外崎修汰で「15.8」。リーグトップとなっており、2年ぶりの受賞が見えてきそうだ。

 外野では、楽天・西川遥輝も「10.4」と際立つ。昨季限りで日本ハムを“ノンテンダーFA”となり、新天地で再起を果たした30歳は、2年ぶり5度目の戴冠が視野に入ってきそうだ。日本ハム・万波中正も「11.2」と譲らず、ロッテ・高部瑛斗も「9.8」と頼もしい。

 バッテリーは、オリックス・山本由伸が「1.8」、ロッテ・佐藤都志也が「2.3」でそれぞれリーグトップの指標。一塁はソフトバンク・中村晃で「0.9」、三塁はロッテ・安田尚憲で「9.2」となっている。

 昨季の受賞者と比べると、5つのポジションが変わることになる。球団別では、ロッテが3部門で最多となり、西武が2部門、オリックスとソフトバンク、楽天、日本ハムが1部門ずつとなった。果たして実際の結果はどうなるのか。残された試合での“美技”にも期待される。

【一覧】源田よりもっとヤバい“名手”がいた…データで展望するパGG賞の“有力候補”メンバー

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