大谷翔平が侍J“スカウト”に? 空振りしない日系外野手に「日本代表でプレーしないの?」

エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】
エンゼルス・大谷翔平【写真:ロイター】

ガーディアンズの空振りしない男・クワン「日本代表でプレーできれば光栄だ」

 エンゼルスの大谷翔平投手が、野球日本代表「侍ジャパン」の“国際スカウト”として一役買っているようだ。前日12日(日本時間13日)のガーディアンズ戦前に、日系米国人のスティーブン・クワン外野手と談笑。大谷のWBC出場はまだ正式に決まっていないが、他球団の日系選手の動向に興味津々のようで、クワンは大谷から「日本代表としてプレーしないの?」と声をかけられたと明かした。

 今季開幕戦でメジャーデビューしたクワンは、ズバ抜けたバットコントロールが売り。デビューから116球空振りなし、1901年以降の近代野球では最多となるデビュー4試合15出塁と驚異的な記録を作った。12日(同13日)まで126試合出場して打率.292、4本塁打、39打点、14盗塁。地区首位を走るガーディアンズを1番打者として牽引している。

 WBCは血縁などの条件を満たせば、国籍が異なる国からも出場できる。25歳のクワンは母方の祖父母が山形出身で、侍ジャパン入りにも意欲的だ。すでに侍ジャパン関係者とも接触したという。

「日本のチーム関係者とも話をしたんだ。手助けしてくれると言っていた。日本代表でプレーできればとても光栄だね。日本語を磨かないといけない。あまり知らないから。でも、プレーできればとても光栄だよ」

水原一平通訳(左)と握手を交わすスティーブン・クワン【写真:小谷真弥】
水原一平通訳(左)と握手を交わすスティーブン・クワン【写真:小谷真弥】

「ショウヘイにも同じことを言ったよ。もし彼ら(侍ジャパン)が望むなら喜んでプレーするよって。でも、まだ何も聞いていないから待っているところなんだ」

 仮に大谷、クワン共に侍ジャパン入りとなれば、25歳のクワンにとって大谷は良い兄貴分となりそうだ。クワンに大谷も侍ジャパン入りへ意欲を見せていることを伝えると、興奮気味に切り出した。

「なんてことだ! 対戦相手として同じフィールドに立てているだけでも光栄なこと。そんな彼と一緒にプレーできるなんて想像もつかないよ。確実にいろんなことを学べるだろうね。ただプレーしているのを見るだけでも特別なことになるだろうね」

 これまでに侍ジャパンの栗山英樹監督は米国を視察で訪れ、日系メジャーリーガーの招集も示唆している。米国代表は大谷の同僚、マイク・トラウト外野手が他球団選手をリクルートしてドリームチームを形成。各国ともチーム編成に力を入れている。侍ジャパンも最強の布陣を作らない手はない。メジャーを代表する“空振りをしない男”は、大谷と共に日の丸を背負って戦うことを望んでいる。

【実際の映像】最後は大谷から歩み寄り固い握手 ガーディアンズのクワンと話し込む大谷翔平

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY