DeNA三浦監督がまだ“CS眼中にない”ワケ 超過酷日程で問われる起用のバランス

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

1点ビハインドでも伊勢、山崎の“勝ちパターン”投入

■巨人 2ー1 DeNA(21日・横浜)

 セ・リーグ2位のDeNAは21日、本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦に1-2で惜敗。1点ビハインドの9回にあえて守護神・山崎康晃投手を登板させる執念の継投も実らなかった。首位・ヤクルトの優勝マジックが残り10試合で「4」となり、DeNAの逆転優勝の可能性は風前の灯。逆に、3位・巨人との差が4ゲームに縮まった。

 ヤクルトとの差は7ゲームに開いた。一方で、巨人との対戦は今季まだ3試合残しており、その後10月のCSで当たる可能性もある。試合終了後の会見で報道陣からは、「それだけに巨人にはしっかり勝っておきたいのでは?」という趣旨の質問も飛んだ。しかし三浦大輔監督は少し声のトーンを落とし、何度か同じ言葉を繰り返しながら、こう強調した。

「まだまだ、そっち(CS)じゃないです。そっちじゃないです。目指しているところは、そこじゃないです。全員がそう思っています。可能性がゼロでない限りは、そこ(優勝)を目指して全員で戦っていきます」

 その言葉を体現するような采配だった。1点ビハインドでも、惜しげもなく“勝ちパターン”のリリーバーを継ぎこむ。8回に伊勢大夢投手、9回には山崎。「負けられないですから。結果は負けましたけれど……。全員が負けられないということをわかっていて、その気持ちで準備してくれていますから」と、事ここに至って指揮官に迷いはなかった。

伊勢は66試合、エスコバーは65試合で登板過多

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