WBC韓国代表に大物メジャーも参戦か アジア強国の“本気度”が過熱、日本はどうする?

カージナルスのトミー・エドマン【写真:ロイター】
カージナルスのトミー・エドマン【写真:ロイター】

昨季ゴールデングラブのエドマンが韓国代表入りについて面談へ

 昨年ナ・リーグ二塁手部門のゴールドグラブ賞を獲得したトミー・エドマン内野手(カージナルス)が、来年3月に行われるワールド・ベースボール・クラシックで韓国代表に加わる可能性が浮上している。韓国メディア「MKスポーツ」によると、エドマンは来週、韓国野球委員会(KBO)の関係者と面談すると明らかにしたうえで「何も決まったことはないが、本当に素晴らしい機会になると思う」と代表入りに関心を示している。

 すでに、KBOは代表チームの編成を行うヨム・ギョンヨプ技術委員長が近く渡米し、韓国系のメジャーリーガー4~5人と代表チームへの参加について論議すると明らかにしている。エドマンは「ヒョンス」という韓国名も持ち、母が韓国人。「MKスポーツ」のインタビューによれば近くKBO側と詳細について話し合うといい、韓国代表への参加で問題になることとして、代表合宿のスケジュールを挙げている。

 昨季カージナルスで二塁の定位置を奪い、打率.262、11本塁打。二塁手部門のゴールドグラブに初選出された。今季は打率.265、13本塁打、米データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWAR(勝利寄与度)では6.3で全野手中6位につける大物だ。

 また、韓国の各メディアは技術委員長が面談する韓国系選手として、レンジャーズの右腕デーン・ダニング投手、レッドソックスのロブ・レフスナイダー外野手、ロッキーズのコナー・ジョー内野手、ブルージェイズのミッチ・ホワイト投手などの名を“候補”として報じている。

 韓国代表ではこれまで、インディアンス時代のチュ・シンス外野手やカージナルス時代のオ・スンファン投手(元阪神)ら現役メジャーリーガーがプレーしたことはあるが、みな韓国育ちの選手で“韓国系”選手の参加はなかった。

 日本代表「侍ジャパン」を率いる栗山英樹監督も日系選手の存在について言及している。また「自由時報」など台湾メディアの報道によれば、台湾代表はすでにダイヤモンドバックスのコービン・キャロル外野手とレッズのスチュアート・フェアチャイルド外野手に参加を打診しているという。大会のレベルアップでアジアの“野球強国”の代表編成が、大きな転換点を迎えているのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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