大谷翔平が2発8打点でも敗れた悪夢 米メディアが選んだ今季ワーストの“なおエ”

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷が8打点も敗れた6・22は“なおエ”の「虚しさを最も表していた」

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは27日(日本時間28日)終了時点で68勝86敗。8年連続でプレーオフ進出を逃した。今季は快調なスタートを切り、一時は2桁貯金に達するも急失速して6月にジョー・マドン監督が解任される事態になった。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は今季を振り返り。残念なシーズンを特徴づける試合として、大谷翔平投手が8打点を記録しながら敗れた試合をあげている。

 記事は、今季の象徴的な10の出来事を紹介。その一つに6月21日(日本時間22日)に本拠地で行われたロイヤルズ戦を挙げた。延長11回の末に11-12で敗れた試合は大谷が躍動。6回に14号3ラン、9回に同点の15号3ラン、2本の犠飛で4打数3安打8打点と打ちまくったが、勝利を手にできなかった。

 記事によると、大谷とマイク・トラウト外野手がともにホームランを打った試合、もしくは1試合でともに複数打点を記録した試合で今季は8敗しており「この試合はそのうちの1つだった」と伝える。さらに、大谷はこの試合で「チームを背負って勝つために全力を尽くしたが、十分ではなかった」と論評している。

 大谷やマイク・トラウト外野手が打っても勝利につながらない状況を示す「なおエ」の表現は日本で広く知られるようになっているが、米国内でも同様の意味で「Tungsten Arm O’Doyle」(タングステン・アームオドイル)と表現されている。記事は「『タングステン・アーム”オドイル』の例は多くあったが、この試合がその虚しさを最も表していたかもしれない」と指摘している。

「ジ・アスレチック」が選んだ10の出来事は以下の通り

〇5月3日 ジョー・アデルがマイナー降格(6月に復帰)

〇5月18日 ライセル・イグレシアスが5日間で2度目のサヨナラホームランを許す

〇5月24日 アナハイム市議会がエンゼルスにスタジアムと周辺の土地売却する契約を無効にすることで一致

〇6月7日 ジョー・マドン監督を解任

〇6月17日 アンソニー・レンドンの右手首手術、長期離脱を発表した

〇6月21日 大谷が2発8打点もロイヤルズに敗戦

〇6月26日 マリナーズ戦で乱闘、計8人が退場

〇7月3日 アストロズ戦で、球団ワーストでメジャー記録に並ぶ20三振を喫してサヨナラ負け

〇8月23日 アート・モレノオーナーが球団売却を検討していることを発表

〇8月25日 ジャレッド・ウォルシュ内野手胸郭出口症候群で今季絶望

(Full-Count編集部)

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