山本由伸を脅かした規定未達の20歳、浅村はかつての同僚に及ばず タイトル逃した選手
佐々木朗の奪三振率は12.04、山本由伸の9.56を上回った
パ・リーグは2日、今季レギュラーシーズンの全日程を終了。オリックスの逆転連覇で幕を閉じた。個人タイトルでは、オリックス山本由伸投手が2年連続で最多勝、防御率、最多奪三振、勝率の4冠。西武・山川穂高内野手が本塁打&打点の2冠を手にしたが、一方で惜しくも涙を飲んだ選手もいる。ここではタイトルを逃した選手を紹介する。
打撃部門では打点が大激戦。西武・山川が90、オリックス・吉田正が88、楽天・浅村が86で2日の最終戦を迎え、3人いずれも上積みがなく、山川に軍配が上がった。吉田正は初の打点王は手にできなかったが、最高出塁率を2年連続で獲得した。
浅村は西武時代の2018年以来4年ぶりの打点王獲得はならなかった。2018年は山川を3差で上回り2度目の打点王に輝いたが、今季はかつての同僚に及ばなかった。
先発投手では山本が4部門で圧倒的な数字をマークしたが、その牙城を脅かしたとすれば、4月に完全試合を達成したロッテ・佐々木朗か。奪三振は山本と32個差の173奪三振の2位。ただ、奪三振率は12.04で、山本の9.56を上回る。今季投球回は山本が193回で、佐々木朗が規定に満たない129回1/3だった。20歳の器物は4年目の来季、いくつ三振を積み上げるだろうか。
救援部門では西武・増田が1差で最多セーブのタイトルを逃した。1日のソフトバンク戦で1点リードの9回に登板も柳田に被弾し、同点に追いつかれた。抑えていれば楽天・松井裕とW受賞の可能性もあっただけに悔やまれる。
ホールドポイント(HP)で争う最優秀中継ぎも大激戦。西武・水上が1日のソフトバンク戦で35HPとして単独トップに。2日の日本ハム戦で西武・平良が追いつき、ダブル受賞となった。34HPの楽天・西口は最終戦で登板機会がなかった。
(Full-Count編集部)