甲子園で躍動した逸材、球界沸かせた「早大BIG3」も… 戦力外で岐路に立つ“元ドラ1”たち

ヤクルト・寺島成輝、中日・平田良介、巨人・桜井俊貴(左から)【写真:荒川祐史】
ヤクルト・寺島成輝、中日・平田良介、巨人・桜井俊貴(左から)【写真:荒川祐史】

平田は中日一筋17年、1227試合出場で105本塁打をマークした

 プロ野球の第1次戦力外通告が3日から7日まで行われ、10球団の計55選手に来季契約を結ばないことが伝えられた。その中にドラフト1位は7選手。生存競争の激しさを改めて思い知らされる。

 中日では3選手の“元ドラ1”が戦力外となった。平田良介外野手は2005年高校生ドラフト1巡目で中日に入団。2015年にベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝くなど中日一筋17年で1227試合出場、1046安打、105本塁打をマークした。ただ、異型狭心症を発症した影響もあり近年は出場機会が減少。今季は51試合出場で打率.200にとどまっていた。

 八重山商工のエースとして2006年春夏の甲子園で活躍した大嶺祐太投手は同年の高校生ドラフト1巡目でロッテに入団。2015年に8勝を挙げるなど通算29勝をマークしたが、昨年オフに戦力外に。今季育成で中日に入団も、支配下契約を結べなかった。ロッテで2度、そして今回と計3度戦力外通告を受けた。山下斐紹捕手は2010年ドラフト1位でソフトバンク入団。2017年オフに交換トレードで楽天に移籍し、2020年オフに戦力外となった。昨年育成で中日に入団し、6月に支配下に昇格した。今季は20試合出場で打率.130だった。

 楽天・福井優也投手は大学時代に斎藤佑樹、大石達也とともに「早大BIG3」と呼ばれた。2010年ドラフト1位で広島に入団。1年目に8勝、2015年に9勝を挙げた。2018年オフに交換トレードで楽天へ。今季は11登板で防御率4.09だった。巨人・桜井俊貴投手は2015年ドラフト1位で入団。4年目の2019年には29登板(17先発)で8勝を挙げたが、今季は8登板で防御率14.04だった。

 西武・齊藤大将投手は2017年ドラフト1位で入団。1年目は16登板もその後登板機会が減少。昨年左肘手術を受け、オフに戦力外となり育成で再契約したものの、今季は2軍で15登板、防御率9.56だった。ただ、フェニックスリーグの参加メンバーに名を連ねており、再び育成契約を結ぶとみられる。履正社高で2016年夏の甲子園を沸かせた左腕・寺島成輝投手は2016年ドラフト1位でヤクルト入団。2020年に30試合に登板し、プロ初勝利もマークした。しかし、6年目の今季は1軍登板機会がなかった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY