阪神、CSでも「シーズン同様の得点力」 ファイナル進出に必要な中軸の“修正能力”

ポイントゲッターの大山、原口、佐藤輝は2戦計18打数1安打6三振

 ここまで1番・中野、3番・近本が好調をキープしているが、“点取り屋”たちのバットから快音は聞こえない。大山、原口、佐藤輝は2戦計18打数1安打6三振。力のある直球を弾き返せない現状に「中野、近本は本来は出塁するのが仕事。上位がいかに好調でも、返すべき選手がこの状態なら得点は見込めない」と指摘する。

 そのなかでも気になったのは、佐藤輝の8回の第3打席。カウント1-1から150キロの直球を空振りして追い込まれると、続く151キロの直球に再びバットは空を切った。

「シーズン中にもあったが、1打席の中で同じ真っすぐを2度連続で空振り。コースの違いはあるが、試合のなかでの修正力が欲しい。DeNAの打者はアウトにはなったが、捉えた打球も多々あった」

 投手陣は2試合で1失点。この日は1戦目で登板した岩貞、浜地、岩崎、湯浅を温存できたことが唯一の収穫ともいえる。「阪神が勝ち切るには先にリードし、救援陣で逃げ切るしかない。いくら投手陣が抑えても0点では勝てない。大山、佐藤輝の奮起が必要」と新井氏。

 セ・リーグのCSファーストステージで過去に初戦を勝利したチームの突破率は86%。チームの命運を左右する10日の第3戦は、今季右肘手術から復帰し4勝を挙げた才木が先発のマウンドに上がる。データ上では有利な数字が並ぶが、ファイナルステージに駒を進めることができるのか注目だ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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