人類最速左腕が“無断欠席”で処分 地元メディア「ヤ軍でのキャリアは終わった」

ヤンキースのアロルディス・チャップマン【写真:Getty Images】
ヤンキースのアロルディス・チャップマン【写真:Getty Images】

罰金を科され、地区シリーズのロースターから外れることに

 ヤンキースのアロルディス・チャップマン投手が、7日(日本時間8日)に参加義務のあった練習を無断欠席。地元メディア「ノースジャージー.com」など複数の米メディアは、「ヤンキースでのキャリアは事実上終わった」として罰金処分を科され、ア・リーグ地区シリーズのロースターから外れることを伝えた。

 ヤンキースはガーディアンズとの地区シリーズのロースターを決めるミーティングをまだ行っていないが、ブライアン・キャッシュマンGMはチャップマンについて「事実上、少なくともこのラウンド(地区シリーズ)は自ら手放した」と話したという。

 9日(同10日)、ヤンキー・スタジアムでの練習に姿を現したキャッシュマンGMはメディアに経緯を説明。5日(同6日)のレギュラーシーズン最終戦が終わった後、チャップマンは飛行機でマイアミの自宅に帰った。7日(同8日)に同スタジアムでライブBPに登板する予定になっていたが、自宅にいたままで球場に姿を現さなかった。キャッシュマンGMは「彼は姿を見せないという決断をした。だから私は罰金を科した。1年の中でもこの時期は特に全身全霊をかけないといけない。失望したよ」と話した。

 キャッシュマンGMとアーロン・ブーン監督は電話でチャップマンと話した。ブーン監督は「しばらく(チームから)離れているように伝えた。彼がここにいなかったことは許せることではないと感じた」と明かした。

 シーズン通して制球力を欠き、守護神の座を失っていたチャップマンは、地区シリーズのロースターから外れる可能性が高いと思われていた。しかし他の投手が負傷明けであることから、チャンスが出てくる算段もあったが、“無断欠席”でそれもなくなってしまったかもしれない。

 キャッシュマンGMは、チャップマンが練習に現れず家に残ったことについて、「少しショッキングだった」としたが「驚きではない」と語った。また「彼が全力を尽くしているのか疑問に感じることがあった」「言葉に行動が伴っていない」とも。34歳のチャップマンは今オフにFAになる。人類最速169キロ左腕として名門の守護神に君臨してきたが、球速は昨季より1マイル以上落ち、複数回負傷者リスト入り。地元紙は「再契約のプランはない」と報じている。ヤンキースはどんな決断を下すのだろうか。

(Full-Count編集部)

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