パ新助っ人野手“全滅”の珍事 メジャー109発男はたった2HR…規定到達者はわずか1人

西武のブライアン・オグレディ、ソフトバンクのフレディ・ガルビス、日本ハムのレナート・ヌニエス(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都)
西武のブライアン・オグレディ、ソフトバンクのフレディ・ガルビス、日本ハムのレナート・ヌニエス(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都)

パで規定打席到達の外国人はオグレディだけ…“最下位”の.213だった

 オリックスの2年連続優勝で幕を閉じたパ・リーグのレギュラーシーズン。投高打低が顕著だった1年は外国人野手の陰は薄く、特に新外国人野手(支配下)の“成功例”がないという珍しい1年となった。

 優勝したオリックスは両打ちのブレイビック・バレラ内野手が加入。メジャー93試合出場のキャリアを誇るが、37試合で打率.205、1本塁打、6打点。既に帰国した。5月に加入したジョー・マッカーシー外野手も59試合で打率.225、4本塁打、19打点。大きな戦力にはならなかった。

 ソフトバンクはフレディ・ガルビス内野手が加入。メジャー通算1102試合出場、966安打、109本塁打の華々しい実績を備えての来日で、日本ハムとの開幕戦で逆転満塁本塁打の鮮烈デビューを飾ったが、38試合で打率.171、19安打2本塁打に終わった。

 西武はジャンセン・ウィティ内野手、ブライアン・オグレディ外野手が加入。ウィティは35試合で打率.192、2本塁打。フェニックス・リーグに参加する。昨季パドレスで32試合出場のブライアン・オグレディ外野手は、2年目以降の外国人も含めて唯一人規定打席に到達したものの打率.213で最下位の21位、15本塁打だった。

 楽天の外国人野手も機能しなかった。昨季はヤンキースで11試合、傘下マイナーで15本塁打をマークしたクリス・ギッテンス内野手は21試合で打率.242、0本塁打。昨季3Aで26本塁打のホセ・マルモレホス外野手は58試合で打率.208、7本塁打、28打点に終わった。

 日本ハムは2019年にオリオールズで31本塁打を放ったレナート・ヌニエス内野手とメジャー通算167試合に出場したアリスメンディ・アルカンタラ内野手が出場。ヌニエスは63試合で打率.174、4本塁打に終わり退団が決定。97試合で打率.209、14本塁打のアルカンタラは来季残留が決まっている。

 パ・リーグで外国人が打撃タイトルを手にしたのは、2017年に本塁打&打点の2冠に輝いたアルフレド・デスパイネ(ソフトバンク)が最後。セ・リーグではネフタリ・ソト(DeNA)が本塁打&打点王を手にした2019年が最後だ。1990年代のパ・リーグは10年間で9度外国人選手が本塁打王を獲得、2001年にローズ(近鉄)、2002年にカブレラ(西武)が55本塁打を放つなど、外国人が圧倒的なパワーを発揮していたが、時代は変わったようだ。

(Full-Count編集部)

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