元エンゼルス職員が禁錮22年 急死のスカッグスに禁止薬物を提供、元選手も証言

2019年に急逝したエンゼルスのタイラー・スカッグス【写真:Getty Images】
2019年に急逝したエンゼルスのタイラー・スカッグス【写真:Getty Images】

スカッグス投手は2019年7月に遠征先のホテルで急死した

 元エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が2019年7月に遠征先のホテルで急死した事件で、死因につながる薬物を与えたとして、元広報部長のエリック・ケイ氏に禁錮22年の判決が下された。米メディアが一斉に報じた。

 スカッグスの死因は自身の嘔吐物をつまらせた窒息死で、検死で体内からアルコールの他に麻薬性鎮痛剤であるフェンタニル、オキシコドン、エタノールを検出された。ケイ氏はスカッグスの死につながったオピオイド(鎮静剤)の一種フェンタニルをスカッグスに供給したとして、今年2月にフォートワース(テキサス州)の陪審員によって有罪判決を受けていた。

 裁判では複数の元エンゼルスの選手が、エンゼルス在籍中にケイ氏からオピオイドを与えられたことを証言。マット・ハービーは自身が薬物使用者であったことを認め、5月にMLBから薬物規定違反で60試合の出場停止処分が下された。

 ハービーは証言したことにより、刑事訴追からの免責を認められた。陪審員は、ケイ氏によって与えられた薬物は合理的な量を超えて、スカッグスの死を引き起こしたものであると判断。ケイ氏の母親は、米紙「ワシントン・ポスト」のガルシア・ロバーツ記者に、控訴する予定であることを明かしいるという。

(Full-Count編集部)

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